測定不能要素多し!! ヒョードルを倒した男×無敵のK-1王者
UFC131が行われたロジャース・アリーナはNHLで、スタンリーカップ決勝に進んだバンクーバー・カナックスの本拠地で、ストライクフォースが開かれるアメリカンエアラインズ・センターはNBAファイナルに進出を果たしたダラス・マーベリックスのホームだ。スポーツを通じて活気ある都市でのイベントが続くのは偶然だろうが、こんなところにもズッファの勢いを見る気がする。
10月にGSP×ニック・ディアズ戦の開催を発表したズッファ、いきなりのトップ対決の実現は同GP優勝者、あるいは出場選手が今後、UFCヘビー級ファイターたちと対戦する可能性を示すものとなり、注目度もさらに上がるというもの。
そうなってくればヒョードルに勝ったファブリシオ・ベルドゥムや、ジョシュ・バーネットなどUFC経験者を差し置き、最も気になるのはアリスター・オーフレイムということになる。アリスターとUFC勢の対戦こそ、ヘビー級メガファイトとなるわけだが、それには日本を主戦場としてきたアリスターの北米知名度アップは欠かせない。つまり、ヘビー級メガファイトの実現にはアリスターのGP優勝が不可欠ということになる。
現在、ストライクフォースのファイターは旧体制で締結された契約を履行する段階にあり、専属契約でないファイターも当然、存在する。ニックのようにズッファと新たな専属契約を結ぶファイターが出てくるだろうし、離脱を匂わせている選手もなかにはいるという話だ。
アリスターは今後について、明言は避けているが、K-1を制した今、UFCチャンピオンとの対戦を避ける必要はない。また、彼の近しい関係者によると、ここ1、2年が自らのその後の人生を決める大切な時期とアリスター自身が意識しており、生活態度も一変し、常にトレーニングにプライオリティを置いているという。
現実的に見て調整に問題がなければ、有利なのはアリスターといえる。ベルドゥムはヒョードル戦勝利で、一気にそのネームバリューを上げたものの、あれから1年間実戦から遠ざかっている。一方のアリスターは、昨年5月からMMAは2試合だが、K-1で4試合をこなし、負け知らず。
MMAでは3年9カ月、黒星がついていない。ただし、この間コンペティティブな対戦相手はブレッド・ロジャースぐらいで、ベルドゥムはヒョードルを倒す前にアントニオ・ペイザォン、マイク・カイルという競争力のある相手に勝利している。
つまりは両者とも、計算できない部分があり、試合では何が起こるか予想し辛い面がある。それでもアリスター有利の理由は、ずばり打撃技術の差にある。
1月にハファエル・コルデイロよりムエタイ黒帯を得たベルドゥムだが、打撃でいえばアリスターに対抗できる術はないだろう。どのように寝技に持ち込むかが、ベルドゥムにとっては最重要課題。ヒョードル戦のホームランのような一本勝ちがあるため、アリスターも打撃を効かせても、ダウンを喫したベルドゥムの寝技の誘いに乗ることはまず考えられない。結果、アリスター有利という予想に結び付く。
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