巻の中国移籍に日本から「自殺行為」の声―中国メディア
フィリップ・トルシエ氏が監督に就任した中国サッカーリーグ・深セン紅テンのキャンプにトライアル参加していた元日本代表の巻誠一郎が21日、自身のオフィシャルサイト上で同クラブと1年契約を交わしたことを報告した。クラブからの正式発表はまだ無いことから中国メディアの反応は比較的薄いが、騰訊網には中国サッカーのイメージから巻の移籍を「自殺行為だ」とする意見が日本のサポーターから続々と出ていることを伝える記事が掲載された。
記事では、日本国内のメディアが巻の移籍を報じたととたんにネット上はこの話題で盛り上がりをみせたと紹介。多くのユーザーは中国サッカーリーグに「汚い、乱暴」という「偏見」を持っていることからかつて日本代表としてピッチにたったベテラン選手の選択について「もう戻ってこられない」「自殺行為だ」「ケガをさせられずに無事に帰ってきてほしい」というコメントがあふれたことを伝えた。
また、「自殺行為」とする理由については、中国サッカーに対する偏見と中国サッカーのレベルの低さに加えて「性格上、トルシエ監督が3年間同じクラブで指揮を執ることは難しい。監督がチームを離れたときにどうするのか」といったこともあるとした。
一方で、中国のクラブがJリーグのクラブを破るケースが出ていることなどから日中間の実力差は大きくないとする見方や、中国のクラブはイメージほど暴力的ではなく、巻の移籍が一連の誤解を解いて日中サッカー交流の架け橋になることを期待するという「斬新な考えを持つ」サポーターも一部に見られたことも紹介した。(編集担当:柳川俊之)
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