異色ルーツを持つ27歳「半年かかりました…」 リランキング前最後の一戦で“お目覚め”
【写真】サングラスを外した常文恵さん
日本国籍を取得した中国・上海出身の両親のもと、富山県高岡市に生まれる。父の仕事の関係で3歳に渡米。17歳で日本に戻り、2019年からTP単年登録で日本ツアーに参戦。異色の経歴を持つ。QTランキング10位につけた今季は、21年以来となるレギュラー本格参戦。「ひさしぶりのレギュラーだから、やっぱり緊張します。ダイキン(開幕戦)からスイングがバラバラでした」。ここまで13試合に出場して予選落ちが10回。リランキングは64位に沈んでいる。下部ステップ・アップ・ツアーでは何度も上位争いを演じてきた27歳だが、今季は生命線のアイアンショットが不調だった。これまで7割近い数字を記録していたパーオン率は55.95%で88位。パー3の平均スコアは「3.50」。「どうやってスイングをするのか忘れていました」と苦笑いを浮かべる。やっとかみ合ってきたのが先週のこと。バックスイングでゆっくりとしたリズムを意識するようにしたら、本来の感覚が戻り始めた。ティイングエリアに立てば体が固まってしまうパー3も、「ハーフショットや、“右に池がある”とかいろんなシチュエーションを想像して練習したり」と試行錯誤を重ねてきた。その成果がこの日表れた。3メートル前後のチャンスを確実に決め、パー5で3バーディを奪うなど理想的なプレーを展開し、7バーディ・2ボギーの「67」。5アンダー・3位タイで滑り出した。「半年かかりました…(笑)。リランキングはあまり意識しないです。まずは予選を通過したい」。第1回リランキング前のラストマッチ。苦しんだ前半戦を一気に取り戻すような大量ポイントを獲得して、ボーダーラインに滑り込めれば最高だ。(文・笠井あかり)
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