北中米ワールドカップを戦う日本代表の新キャプテンDF板倉滉(アヤックス)が17日の練習後、報道陣の取材に応じ、同日の練習前に今大会2度目の選手ミーティングを行ったことを明かした。日本が出場した過去7大会のグループリーグでは、最も勝率が低いのがグループリーグ2試合目。“鬼門”の一戦となる20日のチュニジア戦を前にチームを引き締めた形だ。

 選手ミーティングはDF長友佑都(FC東京)の発案で行われ、板倉が第一声を担当した。5分ほどの短いミーティングで、主な話題は2022年のカタールW杯のグループリーグ第2戦。初戦でドイツを破った後、第2戦でコスタリカに敗れたことで一転窮地に追い込まれた教訓を全員で共有したという。

「カタールW杯で痛い思いをしたところをもう一回、共有して練習に入りたかった思いもあったので、そこは(板倉自身が)伝えさせてもらったけど、そこからは佑都くんが全部喋ってくれた(笑)」(板倉)

 長友は2010年の南アフリカ大会から5大会連続でW杯に出場しているが、グループリーグ2試合目は2分2敗と勝ったことがない。また日本代表の歴史で見ても勝利したのは02年の日韓W杯ロシア戦の一度だけで、これまで1勝3分3敗と最も勝率の低い試合となっており、“鬼門”を前に「ピリッと締めて良い練習をする」狙いがあった。

 板倉自身はいまのチームの団結力に手応えを感じており、この歩みを止めたくないという思いもあった。

「どれだけワンチームで前回の試合を戦えていたか。ベンチの選手を含め、途中交代の選手を含め、(吉田)麻也くんだったり、タキがどれだけチームのために働いてくれているかというのが佑都くんの話にも出た。試合後のロッカーで(試合に)出ていた選手のスパイクを麻也くんとタキが磨いて、しまってくれていた。みんなが使ったユニフォームをクリーニングのところに集めてくれていた」

 ピッチに立つことのできない立場でチームに帯同している2人の行動は、板倉の心を打った。

「本来であればありえないこと。麻也くん、タキがそういう仕事をやるのは本当はありえないことだけど、率先してチームのためにとやってくれている。そこは佑都くんから話があったけど、自分自身もそういうところは忘れちゃいけないなと思った」。

 そう熱弁した新キャプテンはこの日のミーティングに「バシッとチームの中で締まった感じがあった。すごくショートな(短い)ミーティングだったけど、みんなも『練習行くぞ』という雰囲気になった」と手応えを口にした。

 あらためてチームの意識が高まり、迎えるチュニジア戦。板倉は「自分もカタールで1試合目も、2試合目も、3試合目も出させてもらった中、ドイツといい試合をした後の2試合目ということでふわっとしていたわけではないけど、やっぱり多少はあった」と教訓を振り返りつつ、「絶対、簡単に勝てる相手じゃないし、監督も変わってどういう戦いをしてくるかに多少の怖さはある」と警戒を怠らず、決戦に挑む構えを見せた。

(取材・文 竹内達也)