雨の日の運転、何に注意すべき?(画像はイメージ、HiroHiro555/PIXTA)

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ハイドロプレーニング現象や泥はね違反にも要注意!

 今年も本格的な梅雨入りシーズンを迎えています。梅雨時期は降水量が増えることによって川の氾濫や土砂崩れなどの災害リスクが高まるほか、クルマの運転にも悪影響をおよぼすおそれがあるため、各ドライバーが注意しなければなりません。

 たとえば雨が降り続くと道路に水たまりができますが、この水たまりの上を高速で走行した場合、スリップ事故が発生する危険性が高まります。

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 これは濡れた道路を高速で走行した際に、タイヤと道路の間に水の膜ができてタイヤが浮いた状態となり、クルマが水の上を滑ってハンドルやブレーキが効きにくくなるためで、「ハイドロプレーニング現象」と呼ばれています。

 この現象が起きる原因としては、スピードの出し過ぎやタイヤの溝の摩耗のほか、タイヤの空気圧不足などが挙げられます。スリップ事故が起きないよう、日頃からタイヤの状態をチェックしておくことに加え、安全な速度での運転を心がけましょう。

 また、梅雨時期は曇天で薄暗く雨が降り続くため、視界不良による追突や衝突事故などにも注意が必要です。

 雨天時は早めにワイパーを作動したり、周囲が暗いときは必要に応じてヘッドライトを点灯するほか、追突事故防止のため前方の車両との車間距離を十分に空けることも重要です。

 なお首都高ドライバーズサイトの統計によると、首都高速道路において雨天時に道路施設へ接触する事故は1時間あたり0.95件発生しており、晴天時の0.15件と比べて約6倍に高まるという結果が出ています。

 さらに天候別で死傷事故件数を比較した統計では、晴天時の死傷事故件数が1時間あたり0.06件だったのに対し、雨天時が0.25件と約4倍に増加しています。

 高速道路では一般道路と比べて車両のスピードが出やすく、事故のリスクも高まることから、より慎重な運転が求められるといえるでしょう。

 特に急カーブでは、スリップや遠心力の影響によって車線を逸脱したり道路外へ飛び出したりするおそれがあるため、十分に気をつけましょう。

 そして、梅雨時期は雨音によって車外の音が聞こえにくくなり、踏切付近での電車の接近や緊急自動車の接近に気づくのが遅れる可能性もあります。

 その場合はカーステレオの音量をできるだけ下げたり、雨が車内に入らない程度に窓を開けたりと、できる範囲で対策を講じるようにしましょう。

 そのほか事故だけでなく、雨の日の「泥はね運転」にも注意しなければなりません。道路上にできた水たまりの上をクルマが勢いよく通過すると、歩行者に雨水が飛び散るおそれがあります。

 ちなみに道路交通法第71条第1号では、車両の運転者が守るべき事項のひとつとして次のように規定しており、泥はね運転をすると、れっきとした交通違反に当たります。

 「ぬかるみまたは水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、または徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑をおよぼすことがないようにすること」

 JAFが2016年におこなったクルマの「水はね」に関するユーザーテストによると、クルマが車道にある水たまり(水深約1cm)の上を通過する際、歩行者に水がかからないようにするためには時速10kmまで減速する必要があるという結果が出ています。

 また、車道のセンターライン側に水たまりがあり、その上を猛スピードで通過した場合、対向車のフロントガラスに大量の水しぶきが飛散します。

 急に対向車の視界を奪うこととなり危険であるため、対向車とすれ違うときにも速度を落とすなどの配慮が大切です。

※ ※ ※

 雨天時はスリップ事故をはじめ視界不良による追突など、あらゆる事故のリスクが高まります。加えて、歩行者も傘をさして歩くことで視界が悪くなり、クルマのドライバーが想定していない動きをする可能性もあります。

 本格的な梅雨シーズンを迎えるこれからの時期は、上記の内容を念頭に置き、一層の安全運転を意識するようにしましょう。