さらに進化した日産の「軽バン&軽ワゴン」[画像は「クリッパーバン」]

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日産の「軽バン」「軽ワゴン」がさらに進化!

 派手さこそありませんが、日本の物流や地域ビジネスを支える「なくてはならない存在」といえるのが、軽商用車(軽バン)です。

 2026年5月11日、日産の軽商用車「クリッパーバン」と、同乗用ワゴン版の「クリッパーリオ」が一部仕様向上(マイナーチェンジ)を実施しました。

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 フロントデザインの刷新に加え、先進運転支援機能を進化させたほか、デジタルメーターパネルも新採用されています。

 大規模なフルモデルチェンジではないものの、日々の使い勝手や安全性にしっかり踏み込んだ内容となっている点が注目されます。

 なかでも注目したいのが、先進安全装備の充実です。

 クリッパーバン/リオともに、新たに「車線逸脱防止支援システム」や「標識認識機能」を採用。さらに「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」も機能向上が図られ、前方車両や歩行者との衝突回避支援性能を高めています。

 これらを全車に標準装備とした点は、高く評価すべきポイントです。

 軽バンは配送や営業用途で長時間使用されることが多く、高速道路から狭い住宅街まで、さまざまな環境を走行します。

 一方でこれまでは積載性や価格が優先され、安全装備は必要最小限にとどまるケースも少なくありませんでした。

 そうしたなかで今回の標準装備化は、配送業界の人手不足やドライバーの高齢化、企業側の安全意識向上といった背景を踏まえた改良といえ、軽商用車にも安全性が強く求められるようになってきた流れを感じさせます。

 デザイン面では、フロントバンパー形状を刷新し、開口部デザインも変更。ブラック基調のフロントグリルやブラックドアミラーの採用によって、従来型よりも引き締まった印象となりました。

 とくに軽乗用モデルのクリッパーリオは、うろこ模様のフロントグリルが特徴的で、大開口バンパーやフォグランプ周辺のデザイン変更によって、より存在感のある表情へと変化しています。

 これは、個人ユーザー需要の増加に対応したものとみられます。

 ボディカラーには、深みと上質感を兼ね備えた新色「マジェスティックディープグレー」が追加されています。

 インテリアでは、全車に視認性の高いデジタルスピードメーターを採用。シート表皮などもブラック基調に統一され、室内の質感向上も図られています。

 さらにクリッパーリオでは、真夏の強烈な日差しを和らげる熱吸収率を高めたフロントガラスおよびフロントドアガラスを採用。加えて、冬場にうれしいステアリングヒーターも全車標準装備となり、快適性への配慮も強化されました。

 これらの一部仕様向上は、福祉車両「チェアキャブ」や、車中泊・レジャー向けのカスタムコンプリートカー「マルチラック」にも反映されています。

 近年は軽バンを、仕事だけでなくアウトドアや車中泊、趣味用途で選ぶユーザーも増えています。

 専用のスチールラックや有孔ボード、専用ブラケット、防汚仕様のフロアなどを荷室に装備したNMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ)製のマルチラックは、趣味のギアを効率的に積載できるだけでなく、移動販売などのビジネス用途まで、幅広いアレンジが可能と高い評価を得ています。

 トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」では大きすぎると感じるユーザーにとって、取り回しに優れた軽バンベースのカスタムモデルは魅力的な選択肢に映ります。

 今回のクリッパーバン/クリッパーリオの改良は、そうしたユーザーにとってかなり嬉しい内容といえ、今後さらに注目されるのではないでしょうか。

※ ※ ※

 一部仕様向上という位置付けではありますが、安全装備や快適性への手当ては想像以上に幅広く、軽商用車に求められる役割の変化を感じさせる改良となりました。

 仕事だけでなく、日常や趣味まで含めて支える存在へと、軽バンは少しずつ進化しています。