新幹線で「持ち込み手数料1000円」払ったのに、2時間半も“立ちっぱなし”!? 特大荷物の「予約忘れ」で“指定席に座れない”なんて…チケット代をドブに捨てないための注意点とは
持込手数料1000円だけじゃない! 特大荷物ルールの恐ろしい罠
東海道・山陽・九州・西九州新幹線には、2020年から「特大荷物スペースつき座席」の事前予約制が導入されています。対象となるのは、縦・横・高さの3辺の合計が160cmを超える荷物です。国際線の航空機で貨物室に有料で預け入れるサイズが目安となります。
これを特大荷物スペースつき座席の事前予約なしで車内に持ち込むと、1000円の持込手数料を徴収されます。「1000円くらいなら払えばいいや」と軽く考えるのは危険です。なぜなら、本当に恐ろしいのはお金の問題ではないからです。
指定席を買ったのに座れない「デッキ立ちっぱなし」の悲劇
事前予約をせずに特大荷物を持ち込んだ場合、列車の乗務員が指定する箇所に荷物を収納しなければなりません。しかし、年末年始や大型連休などの繁忙期は、車内の荷物置き場はすでにパンパンです。
指定された収納場所が自分の座席から遠く離れた別の車両になることもあり、貴重品や荷物の盗難リスクを抱えながら数時間を過ごすことになります。
さらに最悪なのが、荷物を置く場所がどこにもないケースです。この場合、デッキに特大スーツケースを置かざるを得ない状況になる可能性もあり、盗難や転倒を防ぐために自分自身も荷物のそばに立ち続ける羽目になります。
せっかく1万4000円以上払って東京から新大阪までの指定席を確保したのに、座席には誰も座らないまま、親はデッキで約2時間半も立ちっぱなし。足元にはぐずる子どもと巨大な荷物……想像するだけで背筋が凍るような地獄のシチュエーションです。
ベビーカーは対象外だが「事前の予約」がおすすめ
なお、ベビーカーやスポーツ用品、楽器などはサイズにかかわらず事前予約は不要であり、特大荷物の持ち込みルールの対象外です。
しかし、車内の最後部にあるスペースを確保しておかないと、結局は座席の前に無理やり置くことになり、身動きが取れなくなります。ベビーカーを利用する家族連れこそ、この特大荷物スペースの予約を積極的に検討するべきです。
図表1
西日本旅客鉄道株式会社 新幹線への「特大荷物」の持ち込みについてより筆者作成
予約枠は争奪戦! 確実に座るための防衛策とは
この特大荷物スペースつき座席ですが、追加料金なし(通常の指定席と同額)で利用できるため、非常に人気があります。
車両の最後部座席の後ろのスペースを利用するため、1車両につき数席しかありません。旅行の1ヶ月前の発売開始と同時に、出張するビジネスマンや旅行客によってあっという間に埋まってしまいます。
もし予約が取れなかった場合は、どうすればよいのでしょうか。以下の方法でリスクを回避することをおすすめします。
・荷物を事前に宅配便で送る(往復2000円~3000円程度かかりますが、疲労とストレスをお金で解決できます)
・荷物を小分けにして160cm以下のスーツケースやボストンバッグを複数使う
・特大荷物スペースつき座席の設定がない自由席や一部の指定席号車には特大荷物を持ち込めないルールがあるため、必ず対応する指定席で別列車の空きを探す
たとえ往復の宅配便代が数千円かかったとしても、当日新幹線の中で1000円の手数料がかかり、重い荷物と子どもの世話でクタクタになることに比べれば、安い投資ではないでしょうか。
休日の移動で余計な体力と精神力を削られないためにも、事前の準備とルールの把握を徹底して、賢く快適な家族旅行を楽しんでください。
出典
西日本旅客鉄道株式会社 新幹線への「特大荷物」の持ち込みについて
執筆者 : 西村和樹
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士
