チェック柄の豪華内装がカッコイイ!

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往年の名車を現代技術で再構築

 2026年に入ってからも、自動車業界では往年の名車を現代技術でよみがえらせる“レストモッド”への注目が続いています。

 EV化やデジタル化が急速に進む一方で、かつてのスポーツカーが持っていた独特の存在感やアナログな魅力を求める声は根強く、欧州を中心に新たなプロジェクトが次々と登場しています。

【画像】これが“21年ぶり再来”の新たな「“2人乗り”スポーツカー」の姿です! 画像を見る!(14枚)

 そんななか、2025年12月にはロータス「エスプリ」のレストモッドモデルが、英国で発表されました。

 ベースとなったエスプリは、1975年に誕生したロータスのミッドシップスポーツカーです。

 鋭く低いウェッジシェイプのボディは、イタリアの名デザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロによって描かれました。

 その未来的なスタイルは当時として非常に先進的で、ロータスを代表する1台として広く知られています。2004年まで生産が続けられ、累計約1万台以上がラインオフされた名車です。

 この伝説的モデルを現代仕様へ―実に21年ぶりの“復活”とも言えるレストモッドですが、これらを再構築したのは、英国のアンコール・デザインです。

 同社はエスプリ誕生50周年を記念する特別プロジェクトとして、2025年12月5日に「シリーズI」を公開しました。

 新たなシリーズIは、単なる復刻モデルではありません。オリジナルへの敬意を大切にしながら、現代の素材や技術を取り入れることで、クラシックカーと最新スーパーカーの魅力を融合させています。

 ボディサイズは全長4190mm×全幅1860mm×全高1110mm、ホイールベースは2420mmです。基本的なプロポーションは往年のエスプリを色濃く残していますが、細部には現代的なアレンジが施されました。

 外観でまず目を引くのは、極めてシンプルでシャープなシルエットです。ジウジアーロが描いたオリジナルデザインの美しさを損なわないよう配慮されており、過剰なエアロパーツなどは装着されていません。

 一方で、灯火類にはLEDを採用し、17インチの5スポークアルミホイールを組み合わせることで、クラシックな雰囲気と現代的な質感を両立しています。

 さらに、ボディにはカーボンファイバー素材が使われ、車両全体で100kg以上の軽量化を実現したといいます。

 軽量化はロータスの哲学でもあり、今回のレストモッドでもその思想が受け継がれている形です。

 ボディカラーは8色の基本色が用意されているほか、オーナーの希望に応じた細かなカスタマイズにも対応します。1台ごとに異なる仕様へ仕立てられる点も、このモデルの大きな魅力となりそうです。

 室内空間は、クラシックスポーツカーらしい雰囲気を残しながら、大幅なアップデートが施されました。

 ブラック基調のインテリアにはブルーのアクセントが加えられ、落ち着きの中にも特別感が漂います。

 メーターパネル周辺は、オリジナル車のラウンド形状を意識しつつ、最新のデジタルメーターへ変更されました。

 また、センターディスプレイや360度モニター、シートヒーターなども搭載されており、現代車としての快適性や利便性もしっかり確保されています。

 パワートレインには、リビルドされたオールアルミ製3.5リッターV型8気筒ツインターボエンジンをミッドシップ搭載します。

 最高出力は400bhp(405.5PS)、最大トルクは350lb-ft(475Nm)、車両重量は1200kgとされており、ベースとなる「エスプリV8」より55PS以上のパワーアップが見込まれています。組み合わされるトランスミッションは5速MTです。

 最近ではハイパフォーマンスカーでもAT化が進んでいますが、あえてMTを採用した点からも、このクルマが“操る楽しさ”を重視していることが伝わってきます。

 現代の電子制御満載のスーパーカーとは異なり、ドライバー自身がクルマと対話する感覚を大切にしているのでしょう。

 なお、シリーズIの価格は43万ポンド(約9200万円から、2026年5月上旬時点)からと案内されており、生産台数は50台限定です。希少性の高さもあり、世界中のコレクターやロータスファンから熱い視線を集めることになりそうです。