青なのに動かない前車… 「クラクション催促」はNGです(画像はイメージ)

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「早く発進してよ」の伝え方ひとつでトラブルにつながることもあるから注意が必要

 信号待ちをしていて、信号が青に変わったのに前のクルマが動かない…。
 
 こんなとき、あなたはどうしますか。

 信号待ちをしていて、うっかり信号が青に変わったことに気がつかず、後続のクルマからクラクションを鳴らされたことはありませんか。。

【画像】「えっ…」 これがクラクションを「鳴らすべき状況」です 画像で見る(16枚)

 当の本人にとってはホンの一瞬のつもりでも、後続のクルマのドライバーからすれば「遅い、何やってんだよ?」と思われがちです。

 あくまでもひとつの目安にすぎませんが、「信号が青に変わりましたよ」の意思を伝えるのはまず青になって5〜10秒程度、様子を見てから行うべきだといわれています。

 ちなみに、クラクションの使用場所は法令で定められており、「発進しないから即クラクション」は違反です。

 道路交通法 第54条「警音器の使用等」によると、クラクション(法律的には警音器)を使用するシーンとして、左右の見通しのきかない交差点や曲がり角、見通しのきかない坂の頂上、峠道などで「警笛を鳴らせ」道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき、などと定められています。

 そして、上記の警音器を鳴らさなければならない場合を除いて、警音器を鳴らしてはならないと明記されています。

 道路交通法に基づいた考え方によれば、見通しが悪く、標識で指定された場所のみ、クラクションを鳴らすことが義務付けられていると解釈できます。

 しかし、例外規定として「ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない」とも明記されており、危険を防止するための使用は基本的に違反だとみなされません。

 とはいえ、発進しないクルマにクラクションを鳴らすという行為は「危険を防止するための使用」とはいえず、厳密には違反になります(検挙される可能性は低いと思われますが)。

 しかも、クラクションを鳴らす行為は、鳴らした本人はまったくそのつもりはなくても、相手が不快に感じる可能性もゼロではありません。

 もし、同様の状況に遭遇したのであれば、ホンの少しだけクルマを前進させて動きを見せてみてください。

 筆者(松村透)の経験ですが、多くの場合、後続車が近づいた動きで信号が青に変わったことを認識して動き出します。

 それでも気づいてもらえない場合…「ホンの軽く、パッシングして」相手に意思を伝えます。

 特に夜間であれば、パッシングによる合図は効果絶大です。

 最後に、焦らず待てる状況の場合…相手が気づくまで待つのがもっともスマートな方法です。

 どの方法でも、“せかす”より“知らせる”つもりで行ってみてください。

 逆に避けなければならない方法がいくつかあります。

 まず1つ目は「クラクションを長く鳴らしたり、連打する行為」です。これをやられたら、相手に威圧していると受け取られかねません。

 つづいて2つ目は「怒りの感情をあらわにして車間を詰めすぎる行為」です。

 ルームミラーによって、後続のクルマのドライバーが憤慨していることに気づきます。あまりしつこく行うと、「あおり運転」と誤解されるため注意が必要です。

 そして3つ目は「暴力的に手を振ったり、ジェスチャーで指示する」行為です。さすがにここまで行うとトラブルの元です。

 あくまで、「ちょっとそこのアナタ、気づいていませんよ」というニュアンスを込めて意思表示をすると、カドが立ちません。

 待てど暮らせど青信号に全く気づかないようであれば、もしかすると「気づかなかった」わけではなく、急病で意識を失っているなどドライバーに異常が起きている可能性もあります。

 様子を見つつ、パッシングをしても全く動かないのであれば、そういった可能性も疑い、直接ドライバーを確認しにいったほうが良さそうです。