トランプ米大統領が1日にフロリダ州ウエストパームビーチで開かれた行事に参加し親指を立てている。[写真 AP=聯合ニュース]

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トランプ米大統領が「先解除・後交渉」を前提としたイランの終戦合意案を拒否しイランに対する「枯死作戦」の方針を固めた中で米国とイランともに原油をめぐる圧迫に耐える事実上のチキンゲームを行っている。

米国の海上封鎖により原油輸出の道が閉ざされたイランは原油貯蔵庫が限界に達し、油井不能化の可能性を甘受した原油減産を決める状況に追い込まれ、11月の中間選挙を控えたトランプ大統領もやはり戦略石油備蓄を放出し始めたが原油価格上昇を防ぐのに限界があるだろうという見方が出ている。

◇「ホルムズ海峡開放後に核交渉」

ロイター通信は2日、イラン高官の話として、先月27日にイランが米国に提示した協議案は「ホルムズ海峡の通航をひとまず再開し終戦に合意した後、核問題に対する交渉を継続する案」だったと報道した。

ロイターによると、イランの合意案には「イスラエルと米国が(イランを)再び攻撃しないという保障とともに戦争を終わらせ、双方が同時にホルムズ海峡の海上封鎖を解除する」という内容が盛り込まれた。

これに対してトランプ大統領は「私が同意できないものなどを要求している」として協議案を拒否した。ロイターはこのような背景に対し「イランはウラン濃縮中断に同意しても平和目的の濃縮の権利を認めることを要求したため」と伝えた。

トランプ大統領はイランのウラン濃縮活動を認めないという「レッドライン」を堅持しており、核開発計画に対する不確実性を甘受しなければならない段階的合意ではなく核とミサイルの開発計画を含んだ一括妥結を望んでいる。

◇原油生産量縮小…中国など迂回市場遮断

こうした中、ブルームバーグはこの日米国の海上封鎖により原油輸出が閉ざされたイランの原油貯蔵庫があふれすでに原油減産に入ったと報道した。

油井は一度減産すると産油量を回復するのが困難で、場合によっては減産後に油井自体が不能化することもある。トランプ大統領は米軍の海上封鎖により原油を輸出できなくなったイランが使用できるすべての原油貯蔵タンクが飽和した後に、結局油井不能化を防ぐために交渉に出ると期待している。

イランに対する海上封鎖を決めたのもやはり中国などに原油を輸出して油井を稼動し続ける可能性を遮断するための措置と分析される。ブルームバーグは「イランも原油の生産を続けられる期間が限定されている点を認めている。ただ原油高による米国の苦痛より自分たちがより長く持ちこたえられるかがカギ」と解説した。