ダブル世界戦に向けて会見に臨んだ井上尚(前列左から3人目)と中谷(同4人目)、井上拓(後列左から2人目)、井岡(同3人目)=都内

 ボクシングのダブル世界戦(5月2日・東京ドーム)の公式記者会見が30日、東京都内で行われた。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は「やれることは全てできた。今は非常に落ち着いている」と堂々と語り、挑戦者の元世界バンタム級2団体統一王者の中谷潤人(M・T)は「調整は順調。中谷潤人のストーリーを見せつけて、必ず勝利したい」と決意を込めた。

 共に32戦全勝と無敗を継続する両者の激突に、国内外で注目度が高まる。井上尚は「本当に人生を懸けてここまでやってきた」と特別な一戦を強調。中谷は「このような場所に立つことは数多くない。しっかりと楽しみながら、感謝しながらキャンプをやってきた」と高揚感をにじませた。

 井上尚は高校時代から無類の強さを誇り、「モンスター」と称される。一方、中谷は中学卒業後に単身渡米し、独自の道を歩んできた「ネクストモンスター」。アマチュア時代は対照的だが、図らずも「モンスター」の異名を持つ強者同士が相まみえる。

 「勝つことだけを考えて戦い抜く。トップ選手同士の戦いの盛り上がりを見せたい」と受けて立つ井上尚。中谷は「互いの人生がぶつかる試合になる。これまで積み上げてきたものを発揮したい」と静かに闘志を燃やした。

 当日は、世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級王者の井上拓真(大橋)と日本男子初の世界5階級制覇を狙う井岡一翔(志成)によるタイトルマッチも行われる。