スピード色の濃い母系からスタミナが引き出されているホーエリート

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 「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)

 今年の天皇賞・春は、牝馬が3頭エントリー。春盾に挑んだ牝馬と言えば、真っ先にマカイビーディーヴァ(05年7着)が頭を過ぎったが(初老です)、88年以降、28頭挑戦して21年カレンブーケドールの3着が最高。掲示板以上も同年のウインマリリンの5着(この年は阪神開催でした)があるのみで、データ的には厳しい状況だ。

 今年の牝馬筆頭格は、昨年のステイヤーズSを制したホーエリートだろう。自身の成長曲線&長距離適性がうまくかみ合い、暮れの中山名物とも言えるマラソンレースで初タイトルを奪取。心臓の良さを生かせる舞台で素質が開花した。

 パワーの源は、3代母のアイリッシュカーリ。祖母ケルティックハーブのきょうだいには、芝の短距離で活躍したソルジャーズソングやアスドゥクール、エールブリーズなどがおり、スピード色の濃い牝系だ。アスドゥクールの子で16年にフィリーズR&函館SSを制したソルヴェイグはいとこに当たる。

 ただ、父ルーラーシップ×母父ステイゴールドと言えば、連覇を目指すヘデントールと同配合。スピード色の濃い牝系からスタミナが引き出されたのはまさに配合の妙であり、牝馬ながらもヘデントールと同じ長距離の道を選択したのは英断と言えるだろう。血統面の下地は十分。牝馬劣勢のデータを覆せるか。