川の水を分析してクマの生息状況を把握 新技術を使った調査が北秋田市で 早ければ週明けにも結果が判明 秋田
県内では去年を大幅に上回るペースでクマの目撃情報が寄せられています。
春を迎え、渓流釣りを楽しむ人が増える中、川の水を分析してクマの生息状況を把握する新たな調査が北秋田市で行われました。
調査を行ったのは、福井県に本社を置く、「フィッシュパス」です。
「フィッシュパス」が開発したのが、水の中からDNAを抽出して、住んでいる生物を判別する技術です。
24日は北秋田市の湊屋啓二さんとともに調査に向かいました。
鷹巣漁業協同組合 湊屋啓二組合長
「ここは合流点になっていますのでね、キャンプ場からの水の流れをきょうは採取してみたいなと思っています。クマはこっちの方にけっこう出てるという話は前々からあります」
北秋田市の山あいを流れる、小猿部川の上流と中流、あわせて3か所で川の水を採取しました。
県内の川でクマの生息状況を調べるのは24日が初めてです。
フィッシュパス 中谷優基さん
「本当にやることはシンプルで水をすうくだけ。それだけでクマの組織片からDNA分析ができるというようなことをさせていただいています」
調査に必要な水は、1か所あたり1リットルです。
採取した水に含まれるDNAを分析することで、その地点から上流約1キロまでの川沿いで、24時間以内にクマがいたかどうかを識別することができます。
県内では渓流釣りに訪れた際に、クマに襲われてけがをする人が後を絶ちません。
渓流釣りシーズンを迎える中、自宅敷地内でクマに襲われたことがある湊屋さんは、今回の調査に期待を寄せています。
鷹巣漁業協同組合 湊屋啓二組合長
「クマがこの川を伝って移動してたり、この川を横切ってたりしているのがわかるということで、非常にすばらしい調査方法だなと思っております」「この技術によってやはり、私のようにけがをする人がクマによって被害があうことがないように、これを活用していきたいと思っています」
中谷優基さん
「こういう簡単な技術を使ってですねクマの可視化、見える化をすることによって一定数の釣り人にですね、安心を与えられるような1つの指標といいますか材料になればいいかなというふうに思っています」
採取した川の水の分析結果は、早ければ、週明けにもわかる見通しです。