優勝を剥奪されたFirestar73選手(写真・本人のXより)

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 4月22日、『Pokemon GO』の公式競技大会を運営するPlay! Pokemon(The Pokemon Company)が声明を発表。アメリカで現地時間5日に開催された大会で、“違反行為”を行った選手に対する優勝剥奪の裁定について《一度警告したにもかかわらず、度重なる違反行為を行った》とし、選手の抗議をしりぞけ、判定を覆さない方針を明らかにした。

「同大会でFirestar73選手は決勝で勝利を決めた瞬間に大興奮、ヘッドセットを外して机の上に放り投げるパフォーマンスを見せました。審判はこれを《スポーツマンシップに反する行為》と判断。Firestar73選手の勝利取消しと賞金没収を決定しました。それに対し、ゲームファンやプロプレイヤーから多くの抗議が寄せられています。Firestar73選手は4月12日に処分の撤回を求める声明を出し、《決してスポーツマンシップに反するものではなかった》と主張しましたが、運営側が態度を変えることはありませんでした」(芸能記者)

 過去の大会でも同様の行為は行われていたが、その時はペナルティは科されなかった。なぜ、今回だけ厳罰となったのか、世界のゲームファンが疑問の声を上げている。

eスポーツでは、今回のようにヘッドセットを投げることや、勝利の際の雄叫び、ガッツポーズなどの感情的なパフォーマンスは“ポップオフ”と呼ばれています。ただ、明確な基準を設けて禁止しているわけではありません。今回の場合、Firestar73選手はゲームプレイ中にテーブルを叩いたり揺らしたりし、警告を複数回受けてもやめなかった。それが中継放送に支障をきたすとして、ペナルティが引き上げられたと報じられています」(同前)

 しかし、この説明後もファンコミュニティの反発は収まらず、Firestar73選手も納得していない模様。日本のXでも

《仮に迷惑行為が複数あったとして、それらが警告だったのに最後喜んだらアウトは意味わからんやろ なら最後の迷惑行為で失格にしないと》

《え?動画見たけどあれぐらい普通じゃね?優勝だよ??きちんと相手選手と握手もかわしてたしアレが駄目って言われるとちょっと何言ってるか分からないっすね》

 と疑問の声が多い。こうした事案が起こる背景について、eスポーツに詳しいITライターはこう語る。

「運営側からすれば、大会を円滑に進めるためにルールがあり、それが守られなければペナルティを科すというスタンスなのでしょう。

 さらに、より深刻な問題として、eスポーツは他のスポーツと比べて歴史が浅く、マナーなどが確立されていない面があります。また、スポーツマンシップが足りない選手もまだ多いようです。たとえば、あるゲーム大会で日本チームに負けた米国チームの選手は、SNS原爆投下の動画を投稿し大問題になったことがあります。日本国内では、ほかの選手の“悪口”を動画配信でしゃべったことで契約を解除された選手もいます。

 もちろん、不祥事はどんなスポーツでも起こりうるものですが、呆れるほどレベルの低い“炎上事件”が多発しています。まずは選手として互いに敬意を持ちながらプレーすることが大切なはず。こうしたトラブルは今後も続くかもしれません」(ゲーム誌記者)

 相手のいやがらせをしないというのはスポーツ以前の問題のはずだが……。