鹿島クラブハウス

写真拡大

 J1鹿島は22日、茨城県潮来(いたこ)市からの提案を受け、同市内への新たなクラブハウス整備に向けた実現可能性の検討を開始したと公式サイトなどで発表した。

 同時に潮来市も、潮来インターチェンジ周辺での施設整備を想定した基本計画策定の協議に入ったことを公表している。

 クラブ側は30年以上が経過した現施設(鹿嶋市)の老朽化を指摘。さらに、トップチームから育成組織であるアカデミーまでの一貫した指導環境を構築するにあたり、現敷地内で機能を拡張・集約するためのスペース確保が物理的に困難であることを検討の背景として説明している。

 現時点では移転の最終決定ではなく、2027年2月ごろを目途に判断するとしている。

 これに対し、チーム創設時から拠点を置く鹿嶋市は同日、田口真一市長名で厳しい見解の文書を発表。「長年の関係がありながら、移転検討が公表されたことに強い憤りを覚える」とし、「今回のクラブによる移転検討は、これまで本市との間で築いてきた信頼関係を大きく損なう行為であり、市を挙げて反対するものです」と意向を表明した。クラブが地域とどう歩むのか姿勢が問われる事態だとして、誠実な対応と移転検討の完全な撤回を強く求めている。

 一方、鹿島側は鹿嶋市からの激しい非難に対し、「見解を真摯(しんし)に受け止め、これまで継続してきた同市との意見交換をさらに深め、今後も誠意をもって対話と協議を重ねていく」との方針を追加で発表し、事態の収拾を図る姿勢を見せている。