まるでプラモ中身はおでん―静岡に新名物 模型風外箱使った「クワザー」シリーズ

今にも動き出しそうなロボットが描かれたふたを開ければ、おでんが現れる―。模型の生産地として知られる静岡県で、プラモデルをイメージした外箱に入った土産物シリーズ「静岡クワザー」が販売されている。企画した会社代表村田貴紀さん(34)は「プラモは、ふたを開ける瞬間が一番興奮する。同じように心を躍らせてほしい」と話す。(共同通信=柳沢希望)
村田さんは静岡県焼津市出身で小さい頃からプラモデルで遊んできた。組み立てるのはうまくなかったが「パッケージを見て、つい作りたくなってしまうのがプラモの魅力」と話す。会社勤めを経て2019年に独立。特産品とプラモを融合した商品開発を思いついた。静岡にゆかりがある人や企業に依頼してボックスアートなど商品開発を進めた。シリーズの名前は県中部の方言で「食べましょう」という意味の「食わざあ」にちなんだ。
構想から3年。2024年10月に第1弾の「煮物合体シズオカオデン」「駿河湾オオグソクムシカレー」を発売した。外箱にはそれぞれ、体の一部がちくわや卵おでんのオリジナル合体ロボットと、駿河湾産オオグソクムシが船を襲う様子をデザインした。中にはおでんとカレーに加え、プラモの取扱説明書のような食べ方の説明などを入れた。
交流サイト(SNS)で好評を博し、オンライン販売の要望もあったが「静岡に来てほしい」という思いから、県内の売店や新東名高速道路の上下線サービスエリア(SA)など販売場所は県内に限定している。
今年3月には魚形せんべい「あじろ」を入れ、外箱にはあじろが宇宙空間を飛ぶ様子をSF風に描いた「山葵戦煎アジロ」の販売を開始。シリーズは計5商品になった。村田さんは「どの商品にも静岡の魅力を詰め込んだ。静岡土産の定番にしたい」と意気込んだ。

