【関西学生のキーマン】関学大・福谷宇楽内野手 復権に燃える巧打者
24年に春秋連覇を達成した関学大は、王者から挑戦者に立場を変える一年になる。昨年は春3位、秋4位と低迷した。1年春から正遊撃手を担い、酸いも甘いも知る福谷は「今年こそ自分が勝利に導きます」と王座奪還の重責を背負う覚悟だ。
堅守と巧打を兼ね備えるプロ注目の遊撃手だ。2年秋は打率・412(51打数21安打)で首位打者を獲得し、MVP、ベストナインを含む3冠に輝いた。しかし、昨年は「自分の中でハマる感覚を見つけられないまま終わった」と春秋ともに打率2割台で終えた。
プロ入りに向けて避けては通れない道だったと考えている。首位打者を獲得した2年秋は本塁打ゼロ。「上の世界では絶対に長打が必要になる」と考え、打撃改良に着手し始めていたのだ。長打を求めた反動で力むとバットが遠回りし、凡飛も増えた。一方、昨春に3季ぶりの本塁打をマーク。「ここから確実性を上げていけばいい」と悲観していない。
壁にぶつかるたび、はい上がってきた。2年春も打率・260と不振から抜け出せなかった。「その夏は結構悩んだ。自分のタイプを見つめ直す時間になりました」。そして、巧打に徹すると決めた2年秋に首位打者を獲得。確実性に力強さが加われば、プロ入りも視界に入る。
昨秋に発症した右肩痛次第では、DHスタートになる可能性もある。ただ定位置を譲るつもりはない。「一丸で攻めれば有馬(立命大)に苦しむこともない」。リーグを代表する打者としての誇りが、復権への力になる。
◇福谷 宇楽(ふくたに・うた)2004年(平16)9月17日生まれ、兵庫県淡路市出身の21歳。小1から中田クラブで野球を始め、津名中では軟式野球部に所属。社(兵庫)では1年秋から背番号4でベンチ入りし、3年夏に背番号6で甲子園出場。関学大では1年春からリーグ戦に出場し、2年秋には首位打者など春秋連覇に貢献してMVP受賞。50メートル走6秒1、遠投105メートル。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。
▼関学大・本荘雅章監督 秋は主力に故障者が続き、それでは戦えないリーグだと痛感させられた。秋の本塁打ゼロなど昨年は力負け。野手に長打、投手に奪三振を求めてきた。力でがっぷり四つを組んで戦います。
