【全力応援!】激戦区福岡で輝いた「若葉魂」 誇り胸に新たなステージへ 福岡大若葉女子バスケットボール部


高校バスケットボール界で男女ともに「激戦区」として知られる福岡。女子の福岡大若葉は昨年12月の全国高校選手権(ウインターカップ)に出場できなかったが、年代の枠を超えて日本一を懸ける皇后杯全日本選手権ファイナルラウンド(R)に出場し、大学チームを破るなど足跡を残した。主将を務めた元U−18(18歳以下)日本代表の太田妃優は関西学院大に進学するなど、主力を担った3年生は新たなステージへ旅立つ。
苦い経験が成長を促した。年代別日本代表歴のある太田と鈴木瑚香南、猿木心和の3人をはじめ、運動量が豊富な高木楓夏と3点シュートが武器の小坂瑞希。3年生を軸に充実した戦力を誇った福岡大若葉だが、2枠のウインターカップ出場権を懸けた昨年11月の福岡県予選決勝リーグで3位に終わった。
精華女子、東海大福岡と2勝1敗で並ぶも、3チーム間の直接対決の総得失点差で4点及ばず。鈴木は「簡単なシュートを決め切る大事さを痛感した」と唇をかんだ。
教訓は、直後の皇后杯九州ブロックRで生きた。準決勝で鹿屋体大(鹿児島)を79−77、決勝では鶴屋百貨店(熊本)を80−78。九州の強豪にいずれも終盤逆転してのファイナルR進出で、太田は「全員の気持ちを一つにして、最後まで諦めなかった」と胸を張る。
高校で最後の公式戦となった今年1月のファイナルRも初戦で北翔大(北海道)を86−70で撃破。2回戦はWリーグ・1部プレミアのアイシンに46−96で完敗したが、猿木は「高いレベルの相手と試合ができて、得難い経験になった」と前を向いた。
太田と鈴木は四日市メリノール学院中(三重)で日本一を経験。多くの強豪校から誘われるも「留学生中心のチームを自分たちで倒そう」と福岡大若葉を選んだ。福岡県予選では全国総体3位の精華女子に勝利。ウインターカップで8強入りした同校に匹敵する地力を証明し、福岡大大濠と福岡第一が競う男子に負けない「激戦区」福岡を知らしめた。
「このチームでもっと一緒にプレーしたかった。若葉に来て良かった」と太田は実感を込める。鈴木はWリーグ2部フューチャーの三菱電機に入団。猿木は筑波大、高木は日経大に進み、小坂は環太平洋大へ。高校での経験を自信に変え、次の道へと進む。 (山崎清文)