大相撲三月場所>◇五日目◇12日◇大阪・エディオンアリーナ

【映像】批判を呼んだ“残念なマナー”(実際の様子)

 32歳にして横綱に初挑戦する機会を得たベテラン力士の晴れの舞台を“台無し”にするマナー違反が館内で発生。「なんとかしろよ…」などとファンは憤りの声を上げた。

 四日目、今場所横綱昇進を目指す大関・安青錦(安治川)を撃破して勢いに乗る前頭二枚目・美ノ海。初土俵は平成二十八年三月場所のベテラン力士で、沖縄県うるま市出身。2025年の春場所では、沖縄県勢の力士で初めての敢闘賞を受賞している。

 そんな美ノ海は今場所で横綱初挑戦の機会を得た。結びの一番で豊昇龍(立浪)を相手にすることになったわけだが、豊昇龍は四日目に前頭二枚目・藤ノ川(伊勢ノ海)に敗れている。

 一方、西の横綱・大の里(二所ノ関)は初日からまさかの3連敗を喫し、四日目の11日には「左肩関節脱臼」を理由に休場を発表。豊昇龍はひとり横綱のプライドという意味でも負けられない一戦となった。

立ち合い直前にまさかの事態… 初挑戦・初金星ならず

 立ち合いに向け、場内の緊張感が徐々に高まる中、美ノ海の横綱“初挑戦”の晴れ舞台を台無しにする愚行が発生した。制限時間いっぱいとなり、行司・木村庄之助が「手をついて!」と発声。両力士が蹲踞の姿勢を取ったそのときだった。

 「プルルルル」という電話の着信音が客席に鳴り響いた。

 立ち合いは勝敗結果を大きく左右する重要な要素だ。その大事な立ち合いにまさかの着信音。この光景には相撲ファンもたまらず「マナーモードにしろよ!」「電話…なんとかしろよ…」「まさかの電話」「電話で私の集中力きれた」などと憤りの声を上げた。

 その後、行われた取り組みでは豊昇龍が美ノ海に隙を与えず、すくい投げで完勝。豊昇龍は4勝1敗、美ノ海は3敗目を喫した。

 相撲観戦のマナーや禁止行為について定める「相撲競技観戦契約約款」には、「相撲競技の円滑な進行または他の観客の観戦を妨げるおそれのある行為」と書かれている。特に立ち合い前は取り組み自体に悪影響を及ぼす可能性が高い。

 大相撲大阪場所はまだまだ始まったばかり。誰もが気持ち良く観戦出来るよう、残りの日程で現地観戦する予定の人は、今一度、日本相撲協会ホームページに記載されている「相撲競技観戦契約約款」を確認し、現地に出向いた方が良さそうだ。

 なお、大関・安青錦(安治川)は前頭二枚目・藤ノ川(伊勢ノ海)を下し3勝目、大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)は前頭筆頭・若隆景(荒汐)に敗れ、2敗目を喫した。五日目を終えて全勝は関脇・高安(田子ノ浦)と前頭四枚目・隆の勝(湊川)。(ABEMA/大相撲チャンネル)