Image: Raymond Wong - Gizmodo US

健康、気になりますよね。健康なときは健康なんて気にしないのに、ちょっと体に不調が出ると気になって気になって仕方がない。

ならばふだんから体の状態をモニタリングしておきましょうよとばかりに、ヘルス系端末市場が拡大してきています。昨年、AppleがAirPods Proに心拍モニターを搭載したことで、ヘルス機能を搭載するハードもこれからもっと増えていきそうな気配。

てことで、米Gizmodoが試してみたヘルス系ガジェットがU-Scan Nutrio。おしっこのモニタリング端末です。U-Scanはヘルス系端末を手がけるWhithingsのプロダクト(日本では、現時点では未販売)。以下、便器に取り付けるU-Scanを使ってみた米Gizmodoのレビューをお届けします。

ヘルストラッキングってやりすぎじゃない?って思うところはどこなのか。もしかして、もうわれわれはやりすぎな領域に来ているのか…。おしっこのモニタリングガジェットを使いながらそんなことを考えました。

ヘルスケア端末のWithingsが、自宅トイレで尿のモニタリングができるU-Scanを発表したのは去年11月のこと。パッと見、貝殻のオブジェのようにも見えるこれ。便器設置すると適切に尿を少量採取し、カルシウムやpHの値を解析してくれます。

検尿が好きという人は、私含め、特に聞いたことはありません。なので、380ドル(約6万円)のガジェットを使ってまで尿検査するときいても、まぁ、さほどテンションは上がりませんでした。睡眠トラッキングや歩数計と比べても、ランニング時の心拍計と比べても全然上がりませんでした。

…なのに、なぜだろう。レビュー期間の数週間、おしっこするのが楽しみだったのは。

便器内に設置

Withingsが最初にU-Scanを発表したのは、なんと2023年のCESにて。以来、数年のチューニングを経ていよいよデビューです。

アイスホッケーのパック程度のサイズのU-Scan。開けると中には取り外せるカートリッジが入っています。

カートリッジの種類は(現時点では)2つ。NutrioとCalci。Nutrioは尿のpH値、尿比重、尿ケトン、ビタミンCをチェックし、体調全体の栄養を見ます。Calciは前述の要素に加えカルシウムの値もチェックし、腎臓機能の動きを見ます。カートリッジ1つで22回の尿検査が可能。今回のレビューではNutrioを使用しました。

U-Scan利用パターンは2つ、プロアクティブパックかインテンシブパック。前者はカートリッジ1つ入り、前者は2つ。個数を選んでから、前述のカートリッジの種類を選びます。プロアクティブパックは380ドル(約6万円)、インテンシブは450ドル(約7万円)。数カ月ごとに交換カートリッジ(有料)が届きます。

Image: Raymond Wong - Gizmodo US

U-Scanの便器への設置は、専用クリップ(3サイズから適切なものを選ぶ)での取り付け。これは簡単なんですが、カートリッジを中に入れるのはちょい難しい。二枚貝のような端末を両手で持って捻って開けるのですが、不要な水が内部に入らないようにしっかりした作りになっているので、これを開けるのがなかなか硬い。あれ、どうやって開けんの?こっち?どっちに捻るの?と、まぁ、最初は戸惑います。1度あけてコツを掴めば、次からは大丈夫。

U-Scanは充電が必要。USB-Cポートの充電ステーションと洗剤が同梱されています。バッテリー持ちはフルチャージで3カ月ほど。トイレを流すたびに、U-Scanもお掃除されているのですが、専用洗剤でたまにはお掃除してね。お掃除のときは便器から外す必要あり。

いざ、おしっこするぞ!

Image: Raymond Wong - Gizmodo US

U-Scanの使い方は簡単。だって、設置したらあとはおしっこするだけなので。

ただ、おしっこする前に、Withingsの専用アプリから「測定」のメニューをタップする必要あり。するとU-Scanが動き出して(稼働音もします)、そこから2分以内におしっこします。

U-Scan内蔵の温度センサーで尿の有無をチェック。おしっこ中と検知されると、ポンプが作動し内部に尿を吸収(採取)し、検査パーツへ送り込みます。

検査パーツでは、針がサンプルを採取し、変色するテスト紙にタラリ。内部のLEDとアルゴリズムでこの検査紙の色をチェックし、ビタミンCやpH値などを確認。数分後には検査結果がアプリに届きます。

Image: Raymond Wong - Gizmodo US

尿って医学的に大切な身体の情報の宝庫なんです。医学史において、最も長く継続されている検査の1つが尿検査なんですって。それほど大切。また、採取しやすいという大きなメリットもあります。

Withingsの推奨するU-Scan尿検査は1日1回。できるだけ毎日同じ時間が望ましいとのこと。なので、普通におしっこするときはアプリから起動しなければいいだけ。

検査の結果、私の各種値は通常範囲内。ただ、時に体内の水分量によってはビタミンCやpHがちょいブレます。そういうときは、野菜と水分を多く採るように心がけます。が、別にそれをしなくても、数日経つと値が(正常範囲内に)戻ってることも多かったです。

これ、私に必要か?

こうして尿検査を毎日していくうちに、ふと思ったことが。

糖尿病や腎臓のトラブルなどがあり、尿検査による数値が必要な人以外、これ必要か?って。ありがたいことに、私は今健康の問題を抱えていません。健康な私にとって、U-Scanの検査がどう影響するのかなって…。

健康オタク向けかな…

Image: Raymond Wong - Gizmodo US

健康ガジェットでもう一歩踏み込みたい人向け。健康が気になって気になって仕方ない、健康マニア向けとお見受けしました。

つまり大多数の人には必要ないものなんでしょうね。でも、正直、レビューしててちょっと楽しくはありました。値を見て、水分足りてないなって意識して水を飲んでいると、翌日は数値がよくなっているのは単純にうれしい。でも、このちょっとうれしいのために400ドル出すかと言われたら…私は出せないな。

一方で、糖尿病や腎臓疾患を持つ人にとっては非常に利用価値、ポテンシャルが高いガジェットだとも思いました。

いいところ:なんか楽しい、値によってリワードがある、設置が比較的簡単、おしっこするだけなので使うのも楽

残念なところ:一般的な健康な人にとってはだからなんだ?って話、友達が遊びに来たときに説明するのが多少気まずい

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