仕事で疲れた夜「また食べてしまった…」その″ストレス食い″実はうつ病のサインかも?
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仕事で疲れた夜、ついコンビニのスイーツに手が伸びて、食べた後に後悔…。『ストレスだから仕方ない』と言い訳しながらも、心のどこかで『このままじゃダメだ』と感じていませんか?その繰り返しは、あなたの意志が弱いからではなく、心が栄養不足に陥っているサインなのかもしれません。
YouTubeチャンネル登録者数16万人を誇る「生活に役立つメンタルヘルス」の精神科医・高橋倫宗氏とカウンセラー・鬼頭智美氏が、人気動画の反響をもとに「うつとは何か」「どんな対処が必要か」を徹底解説した書籍『精神科医とカウンセラーが解きほぐす 自分では気づけないうつのケツロン』。
30年にわたる治療・カウンセリングのノウハウから、心のSOSに気づくためのポイントを紹介します。

その不調、甘えじゃない。うつ病のサイン・家族のNGワード・似た病気まで、専門家と学ぶ心の守り方(全4回中の第4回・毎週木曜更新)
第3回>>まだ励ましてる?うつ病の家族に絶対やってはいけないNG対応


(本記事は『精神科医とカウンセラーが解きほぐす 自分では気づけないうつのケツロン』から一部を抜粋・編集して掲載しています)


「ストレスだから…」その一口が、うつ病を招く悪循環の始まりかも


仕事でミスをして落ち込んだ帰り道、コンビニでついカゴに入れてしまう甘いスイーツ。子どもを寝かしつけた後、ソファで一人、ポテトチップスの袋を開けてしまう夜…。

「頑張った自分へのご褒美」「ストレスだから仕方ない」――。そう言い聞かせて口にする一口は、確かにその瞬間、心を慰めてくれるかもしれません。

しかし、こうした炭水化物や脂質に偏った「ストレス食い」は、脳の神経に少しずつダメージを与え、うつ病のリスクを高める可能性があると指摘されています。
一般的にうつ病は食欲が低下してカロリー不足が起こるイメージですが、必ずしもそうとは限らないのです。実際の調査では、うつ病の人は血液中の脂質が高い傾向であることも証明されています。

これは「意志が弱い」からではなく、心がエネルギー不足に陥り、手っ取り早く元気をくれる糖分を渇望している、体からのSOSサインなのかもしれません。

では、この悪循環を断ち切るために、私たちはどんな食事を心がければ良いのでしょうか。

うつ病に良い食べ物・悪い食べ物


心の不調を感じる時、食事で少しでも自分をサポートできたら嬉しいですよね。ここでは、専門家の視点から「良い影響が期待できる食べ物」と「できれば避けたい食べ物」を具体的に見ていきましょう。

【うつ病に良い食べ物・飲み物】


  • 基本は「和食」=一汁三菜
    ごはん・味噌汁・焼き魚・野菜のおひたしなど、一汁三菜を意識。
  • 野菜・きのこ・海藻類
    ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富。腸内環境を整えることは、心の安定にもつながると考えられています(脳腸相関)。
  • 発酵食品(納豆・味噌など)
    腸を元気にする善玉菌を手軽に補給できます。
  • 水と緑茶
    十分な水分は脳の働きに不可欠。緑茶のリラックス効果も期待できます。


【うつ病に悪い食べ物・飲み物】


  • 炭水化物に偏った食事
  • 菓子パンやカップ麺、スイーツだけの食事は、血糖値を不安定にし、気分の波やイライラを招くことがあります。
  • アルコール
    「飲まないとやっていられない」と感じる時は要注意。一時的に気分が楽になっても、睡眠の質を下げ、結果的にうつ病を悪化させる原因になりかねません。

  • こうした食生活の乱れによる心の不調は誰にでも起こりうることですが、特に女性は注意が必要だと言われています。その背景には、女性特有の理由があります。


「私が弱いだけ…」じゃない。女性が男性よりうつ病になりやすい2つの理由


実は調査によると、女性は男性の2倍もうつ病になりやすいと言われています。 決してあなたが特別に弱いから、というわけではないのです。女性の心が揺らぎやすいのには、ちゃんとした理由があります。

一つは、一生を通じて大きく変動する女性ホルモンの影響です。生理前のイライラ(PMS)や、出産後に「赤ちゃんは可愛いのに、なぜか涙が止まらない」と感じるマタニティブルー、40代以降に急なほてりや不安感に襲われる更年期症状。これらはすべて、心の安定に関わるホルモンの波が引き起こす、ごく自然な反応の一つと言えるでしょう。

もう一つは、ライフステージの変化です。仕事での責任、結婚、出産、ワンオペ育児、親の介護…。「妻として」「母として」「働く女性として」、いくつもの役割をこなす中で、自分のことはいつも後回し。気づけば、心がカラカラに乾ききってしまうのです。

だからこそ、「また食べてしまった…」と自分を責める前に、「ホルモンや環境のせいかもしれない」と自分を許すことも大切なことかもしれません。そして、この記事で紹介した食事のヒントを、頑張っている自分への本当の「ご褒美」として、選んでみませんか。

もし、あなたが食事を見直しても晴れない「心のモヤモヤ」の正体を知りたいなら、この本がきっと力になってくれるはずです。

とはいえ、「食事以外にも気をつけることは?」「家族にはどう接したらいい?」など、心の悩みは尽きないものです。

本連載の原案書籍『精神科医とカウンセラーが解きほぐす 自分では気づけないうつのケツロン』では、仕事、人間関係、治療法など、あなたが抱える様々な疑問に、専門家がQ&A方式で優しく答えてくれます。

他にも
Q3 うつ病になりやすい人の特徴
Q4 うつが発病しやすい人間関係のパターン
Q16〜18 予防に良い睡眠・入浴方法やセルフケア方法
などうつ病に関する疑問に精神科医とカウンセラーがQ&A方式で回答しています。



著者情報


高橋倫宗


東京慈恵会医科大学卒業。医学博士・精神科専門医
高橋医院院長ミーデン株式会社顧問。
YouTubeチャンネル「生活に役立つメンタルヘルス」の原稿執筆担当。

鬼頭智美


昭和女子大学大学院卒業。臨床心理士・公認心理師
ミーデン株式会社統括心理士
YouTubeチャンネル「生活に役立つメンタルヘルス」のMC・原稿執筆担当。

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