「経験してきた中で最も感動的」横浜のマスカット前監督、“別れの挨拶”が印象的だった選手を明かす「彼がどれだけ感謝してくれたか」
アンジェ・ポステコグルー前監督の後を継ぎ、2021年夏に横浜の指揮官に就任したマスカット監督は、2022年シーズンに横浜を3年ぶりとなるJ1優勝に導いた。2023年もやり繰りしながら2位で終えたが、今月に入って退任が決まっていた。
「私に言えるのは、会長からスポーツディレクターまで、とてもフレンドリーで友好的だったということだ。情報をすべて受け取ってから、とても素晴らしい時間だったと思った。2位、1位、2位だ。サポーターはよくわかっている。その間に我々が直面した課題を分かっていた。パフォーマンスの観点から言えば素晴らしかった」
「それをそのまま残して、タイトルを獲得した3人の監督のひとりとして、そしてスーパーカップを制した唯一の監督として去ることができる。両者のあふれる感情がそれを反映していた。我々の間にはお互いに敬意がある。ずっとポジティブで強力なチャプター(章)として残るだろう」
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マスカット監督は「成功したかは常にトロフィーで評価される。トロフィーは永遠に残る。だが、我々はチームスピリットも築いた」と、横浜でのマネジメントに満足感を表した。
「若いリク(山根陸)がヴィッセル神戸戦でデビューしたときを思い出す。試合後に彼がどれだけ受け入れられたか。そしてオフィスに来て別れの挨拶をしに来たとき、彼がどれだけ感謝してくれたか。私が経験してきた中で最も感動的なサッカーの話だったかもしれない」
「そういうちょっとした瞬間に、サッカーだけではない、それ以上に強い何かを築けたと気づくんだ」
オーストラリア人指揮官は「もうひとつ、チームを活気づけた瞬間が宮市だ。代表でケガをしたときだよ。久しぶりの招集で彼は3度目の前十字じん帯をやってしまった」とも振り返っている。
「そして今年、戻ってきてから彼はホームでの柏戦で96分に決勝点をあげた。そのときのみんな、スタッフ、選手たち、ファンの反応を見てくれ。ああいう瞬間に、非常に特別なクラブだと実感した」
だが、横浜での冒険は終わった。マスカット監督は中国での挑戦について、「勝ちたいからだ。別の国で別のタイトルを勝ち取りたい」と意気込んだ。
「自分たちのサッカーをすることがそのための最高のチャンスとなる。大変だろうが、そういうものだ。挑戦が大きいほど、学べることも大きくなる」
日本で高く評価された手腕を、中国の地でも発揮できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
