17日に訪台した安倍昭恵さん

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(台北中央社)昨年7月に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の妻、昭恵さんが17日、台湾を訪問し、報道陣の取材に応じた。昭恵さんは今回の訪台は台湾の人々にお礼を伝えるのが目的の一つだと話し、「これからも日台の関係をより一層良好なものにするために、一度は台湾に伺いたいと思っていた」と述べた。

昭恵さんの訪台は民間団体、台湾安倍晋三友の会の招きを受けたもので、20日まで滞在する。滞在中には、蔡英文(さいえいぶん)総統や頼清徳(らいせいとく)副総統との面会や李登輝(りとうき)元総統の墓参りも予定されている。安倍氏の銅像が設置されている南部・高雄市の廟や、台南市で開かれている安倍氏の写真展にも足を運ぶ。

昭恵さんは李氏の墓参りについて、安倍氏が李氏を尊敬していたことに触れ、「主人も墓参りをしたかったと思う。どこかで話をしているのではないか」と思いをはせた。

また安倍氏の死去後、台湾の多くの人が献花に訪れた他、コンサートが開かれたり、銅像が建てられたりしたことにも言及し、そのことに対してのお礼を伝える目的の他、安倍氏も「きっと(台湾に)来たかっただろう」との思いから、代わりに訪台することにしたと語った。

昭恵さんは同日夜、台北市内のホテルで開かれた夕食会にも出席した。あいさつで、安倍氏が祖父の岸信介の時代から深い縁がある台湾のことを大切に思い、東日本大震災の際に台湾から寄せられた大きな支援にも感謝していたことを振り返り、「日本と台湾が本当に今までもこれからもずっと素晴らしい友好国であり続けると思う。私もそのために主人の魂とともに尽力をしていきたい」と話した。

夕食会には頼副総統や游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の泉裕泰台北事務所代表(大使に相当)らも出席した。頼氏は、2016年の台南地震発生時の支援や台湾への新型コロナウイルスワクチン提供の後押しなど、安倍氏が台湾に対して行ってきた温かい支援を紹介し、深くお辞儀をして安倍氏への感謝の思いを示した。

(黄雅詩/編集:名切千絵)