『ウルトラセブン』ひし美ゆり子が語るアンヌ隊員ポスターと55年の歩み
この度、記念アイテムとして復刊ドットコムからアンヌ隊員の豪華特大ポスター2種がリリースされる。アンヌ隊員を演じた女優・ひし美ゆり子さんの最新インタビューと共に、今なおファンの憧れであるアンヌ隊員の魅力に迫ってみよう。
友里アンヌ隊員は東京都出身。宇宙人の侵攻に対抗すべく結成された、地球防衛軍のエリート部隊「ウルトラ警備隊」紅一点の女性隊員。隊歴は2年で、宇宙航空学の権威・友里源三郎博士の孫娘でもある。
普段は地球防衛軍・極東本部のメディカルセンターにて医療班チーフとして勤務しているが、有事にはほかの隊員たちと共に現場へ急行、怪事件や宇宙からの侵略に立ち向かう。そして本編中では任務を離れたプライベートの時間も描かれ、そこで見せる無邪気で穏やかな素顔も彼女の魅力をさらに輝かせていた。
そしてシリーズを通して描かれたのは、主人公・モロボシダンとの関係だ。任務中は勿論のこと、時にはデートを楽しむ様子などから二人の仄かな恋愛模様が伺えた。アンヌの好意はまっすぐダンへと向けられ、それは最終回でダンの正体がウルトラセブンと明かされても変わることはなかった。宇宙人と地球人が真に理解し合える瞬間を描く感動的な展開は、アンヌという存在なしには描けなかったのではないだろうか。
この度発売される「『ウルトラセブン』放送55周年記念 ひし美ゆり子/友里アンヌポスター」2種は、円谷プロダクションの写真ライブラリーに保存されているアンヌ隊員のカットの中から、B2判の大型ポスター化に適した2種類の絵柄をセレクト。
Ver.1の絵柄は、ひし美さんが撮影前に円谷プロを初訪問した際にポインターと共に撮影された、初々しさを感じさせる1枚。Ver.2の絵柄は、第6話「ダーク・ゾーン」から、ファンなら誰しも一度は目にしたことのある三面鏡の前での特写カット。警備隊制服姿のアンヌとドレッサー、そして背後に立つペガッサ星人の絶妙なバランスで成立したビジュアルは唯一無比の魅力を放つ。
いずれのカットもひし美さんご自身がセレクト、現存する画像データに丁寧にレストアを施して、可能な限り当時の質感を再現する。
さらにそれぞれのポスターは、通常版・ひし美さんご本人による豪華直筆サイン入りの2種が用意されている。
55年を経ても色褪せるどころか、なおその輝きが増しているかのような友里アンヌの魅力。ウルトラヒロインならではの鮮やかなエッセンスを、きっと今回のポスターでも感じることができるだろう。
(C)円谷プロ
友里アンヌ隊員役/ひし美ゆり子さん インタビュー
――今回のアンヌ隊員のポスター企画を知った時の思いは、どんなものでしたか。
ひし美 驚きました! 一体、どのぐらいの人が買ってくれるのかしら…って。でも、すでにたくさんの方にご注文いただいているようで、本当に嬉しいです。いつも『セブン』とアンヌを応援していただいて、ありがとうございます。
――ポスター2種の写真のチョイスにはひし美さんも関わられましたそうですが、どういうこだわりで選ばれましたか。
ひし美 アンヌについては、すでに写真集をはじめ、様々な商品を出していただいています。なので、皆さんがもう見飽きたような、あまりにポピュラーすぎる写真を使うのは悪いな……と思い、「他ではあまり見ない写真を」とだけお願いしました。今回のポスターは、Ver.1とVer.2でそれぞれちがった個性があるから、良かったんじゃないかしら。
――2枚の写真、それぞれが撮影された時の状況は覚えていらっしゃったら、その詳細をお教え下さい。
ひし美 Ver.1のポインター前の写真は、1967年7月14日のもの。当時の円谷プロの社屋で撮った写真です。正式には、アンヌ役に決まる前に撮影されたものですね。この日はダンの撮影の初日だったので、日付まで憶えているんです。
Ver.2は撮影が始まってほどなく、制作順の第3話「ダーク・ゾーン」のスチール。当時は専属のスチールカメラマンがいなかったので、こんなふうに撮ってもらえるのは、たまたま雑誌社さんかTBSの番宣さんが撮影を取材にいらした時だけでした。「アンヌの部屋に隠れていた」という設定だったので、ペガッサくんには未だに愛着があります。
――『ウルトラセブン』放送55周年を迎えての心境はいかがでしょうか。
ひし美 やっぱり、そう聞くと不思議な気持ちになりますね。「そんなに経っちゃったの!?」って。それでも、他のことよりずっとよく覚えているのは、思い出す機会が多いからかな。
――55年を経ても今なお『ウルトラセブン』、そしてアンヌ隊員の人気が衰えないのは、どんな理由があると思われますか。
ひし美 『セブン』は古びないですよね。普遍的というか……お話にしても、映像にしても、時代が変わっていくなかでも、変わらずに心に訴えるものがあるんです。そういう作品に携われたことは、やっぱり誇らしいですね。
アンヌが今でも人気なのは……セブンとダンのおかげかな(笑)。でも本当は、「ひし美さんが良かったから」なんて言ってもらえると、すごく嬉しいんです(笑)。
――出演から現在までの間で、『ウルトラセブン』に関してもっとも印象的な出来事といえば何になりますでしょうか。
ひし美 放送当時はまだ家庭にビデオデッキもまだ普及していなかったので、オンエアされたらそれまで。私が『セブン』をきちんと観たのは、撮影が終了してから20年ほども経ってからなんですよ。それも深夜テレビの再放送だったので、ビックリしました。「どうして子供番組が、こんな時間に?」って。
その頃の私はもうすっかりお母さんで、育児の傍ら、家業の食堂を手伝っていました。そのうち食堂のオカミをやっていることが噂になって、20〜30代の男の子が「アンヌ人形にサインがほしい」って来たりして……。え〜、こんな人形があるの? って、驚いたり(笑)。
――アンヌ隊員を演じたことでこれまで得をしたこと、また逆に大変だったことなどはありますでしょうか。
ひし美 『セブン』を通して、たくさんのお友達ができたことでしょうか? おかげで50〜60代の頃にはファン仲間と一緒にロケ地探訪に出かけたり、普通の主婦には経験できないような愉しみを味わうことができました。
でも反面、子供たちからは「学校の行事にくるな!」「もし学校で会っても、知らん顔をしていてね」なんて、嫌がられたこともあったんですよ。
――ひし美さんの近況もお聞かせ下さい。現在ハマっていること、毎日欠かさずやられていることなどはありますか。
ひし美 昔からハマっているのは、野球や大相撲などのスポーツ観戦です。コロナ禍になって以降は、家のテレビで「お茶の間溜席」「お茶の間バックネット裏」を楽しんでいます。
毎日欠かさずにやっているのは……今でも「ステイホーム」(笑)。
――最後に、ポスター発売を楽しみに待つファンにメッセージをお願い致します。
ひし美 お送りするポスターには、これからサインを入れるんです。皆さんに喜んでもらえるよう、心を込めて、がんばって書きますね。
『セブン』とアンヌの思い出を、今回のポスターと一緒にいつまでも大事にしていただけたら、私もとっても嬉しいです。
ひし美ゆり子
東京都出身。1965年、東宝入社。1966年、映画『パンチ野郎』でデビュー。
1967〜68年、特撮TVシリーズ『ウルトラセブン』の友里アンヌ役で好評を得る。
1972年、フリーに。『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』『鏡の中の野心』『忘八武士道』『好色元禄(秘)物語』(1975年、第一回映画ファンのための映画まつり・主演女優賞)などの映画作品のほか、『プレイガール』(1973〜74年)などTVにも多数出演。
1997年、初のエッセイ集『セブンセブンセブン -わたしの恋人ウルトラセブン』(小学館)を上梓、その飾らぬ素顔とユーモアで新たなファン層を獲得。近刊に、『ダンとアンヌとウルトラセブン』(小学館)『ひし美ゆり子写真集 All of Anne:2021』(復刊ドットコム)など。
(C)円谷プロ
外部サイト
関連情報(BiZ PAGE+)
-
アクスタ,
アクリルキーホルダー,
カンバッジ,
声優
