キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容はDRIMOからの引用・参照です

車中泊旅や日帰りの車旅では、長距離移動の休憩を兼ねて高速道路のサービスエリア、パーキングエリアで食事や買い物、トイレなどを済ませる方も多いと思います。

筆者も車中泊旅をする際には、無料で使えるきれいなトイレや、コンビニやカフェ、お風呂を利用するためによく立ち寄っています。

そこで今回の記事では、高速道路上にあるSA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)の魅力や車中泊旅での有効活用方法、施設ごとの違いなどをご紹介していきたいと思います。

これから高速道路を使って旅に出る予定のある方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。

車中泊旅で有効活用したい!高速道路のサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)

皆さんは、車中泊旅で高速道路をどの程度利用していらっしゃるでしょうか。

筆者夫婦は車中泊旅の移動に、高速道路をよく利用します。その1番の理由は「トイレ」。

下道を利用することも当然あるのですが、SA/PAと違いトイレがどこにあるのかわからず、地域によってはコンビニがほとんどなかったり、道の駅もまだまだ数が少ないことも。

その度にトイレを探し回るのはなかなか大変なんです。

一定の距離間に必ずきれいなトイレを利用できるSA/PAのある高速道路は、安心して車での長距離移動をすることができます。

またトイレやたばこ休憩だけではなく、ドリンクを買ったり食事を取ったり、仮眠を取ったりと、車中泊旅だけでなくドライブの際にも立ち寄り、かなりの頻度で利用しています。

サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の違いとは?

高速道路を利用した旅の最中、休憩や買い物にとても便利なSAとPA。

ではこの2つの違いは、いったいどんな点にあるのでしょうか。

まずPA(パーキングエリア)は、トイレとドリンクなどの自販機、喫煙所、といった「必要最低限」の設備を備えた施設あることが多い印象です。

場所によっては広さはあまりないものの、売店や飲食店が入っていたり、移動販売の車が出店している場所もあるようですが、大半は「トイレやたばこ休憩、ドリンクの購入に立ち寄る」ことを前提としているようです。

一方SA(サービスエリア)は、PAと同じようにトイレや自販機、喫煙所があるのはもちろん、広い駐車場や休憩所、フードコートやレストラン、現地の特産物などを購入できる売店やコンビニ、お土産売り場、さらにガソリンスタンドやお風呂など、長距離の運転や旅の最中に必要なものが、かなりの範囲で揃っている場所となります。

トイレ休憩や仮眠を取るだけでなく、家族で食事を取ったり、広い敷地内を少し散歩して息抜きをしたり、帰宅前にお土産を買って帰るなど、さまざまなシーンに対応することが可能です。

また最近では、SA/PAよりもさらに広く充実した施設「EXPASA」という施設も増えてきています。

こちらはNEXCO中日本が新たに展開する、SAとPAの上位バージョンのような施設です。

SA/PAのように「旅の道中に休憩に立ち寄る」だけではなく、旅の目的地として「車を停めてそこに留まり、食事や買い物、お散歩など長時間楽しむことができる施設」となっています。

施設内にある飲食店やカフェの数も、SA/PAと比べるとかなり多く、敷地内には公園やお風呂、宿泊施設もあったりと、まさに「1日中楽しめる」施設となっているようです。

SA/PAの魅力とは

SA/PAは、車中泊旅の休憩場所として、とても便利でありがたい施設ですよね。

現在では便利なだけではなく、近くまで行ったら必ずしも立ち寄りたいと思うほど、素敵で魅力的な施設が数多く存在します。

ここからは、主に車中泊旅の道中にSA/PAに立ち寄ることを想定し、筆者が感じるその魅力をいくつかご紹介していきたいと思います。

■フードコートや飲食スペース、店舗の多さ

SA/PAにあるフードコートや飲食店は、長距離ドライバーが日常的に使用することから、時間をかけずパパッと手軽に食べられる麺類や丼メニューが充実しているイメージがあるのではないでしょうか。

実はそれ以外にも、SA/PAがある地域の「ご当地メニュー」を楽しめることが多く、レストランやフードコート、敷地内に出店しているキッチンカーで、その土地の名物料理をいただくことができます。

わざわざ一般道に降りて現地の店舗を探さなくても、SA/PAで気軽にご当地メニューを味わうことができるのは、かなり嬉しいですよね。

特にSAにはある程度の広さの飲食スペースやフードコートを備えていることが多く、家族でゆったりと食事を取ったり、コーヒーやスイーツを購入して休憩したりする場所として最適です。

■トイレがきれいで使いやすい

車中泊旅の途中、トイレに立ち寄る場面はかなり多いと思います。

SA/PAには当然どの施設にもトイレが完備されているのですが、ここ数年でリニューアル工事を終えている施設も多いため、どこも清潔感があってとてもきれいな印象です。

筆者は関東地方や近隣のSA/PAによく立ち寄っていますが、どこも清掃が行き届いており、衛生的で安心してトイレを利用することができました。

特にSAやEXPASAなどはトイレ自体も広く、設備も充実しています。

トイレ内にパウダールームや更衣室、休憩のためのソファーがある場所も!

狭い車内での着替えやメイクにストレスを感じる場合は、トイレ内にある更衣室を利用するのがおすすめですよ。

■最新の交通情報を得られる

高速道路を走行していると、どうしても渋滞に巻き込まれてしまうことがあると思います。

週末や連休などはある程度の予測はできるかもしれませんが、突然事故渋滞に巻き込まれてしまうことも予想されることから、高速道路上の交通情報をこまめにチェックしておく必要が出てきます。

そんなとき、PAやSAならリアルタイムの交通情報をすぐに知ることができます。

渋滞を事前に把握できていれば、目的地より手前で一般道に降りたり、渋滞が解消するまでSA/PAで時間を潰すなど、スケジュールと相談しながら渋滞回避方法を考え、対処することが可能になります。

■施設ごとに違いを楽しめる

施設の充実しているSAやEXPASAなどは、施設ごとに特徴があったり、便利なサービスを提供していたりと、そのSAごとの違いも楽しむことが可能です。

例えば、敷地内にわんちゃんが思いっきり走り回ることができる、広々とした「ドッグラン」があるSAも!

わんちゃんも長距離の移動となると、車の中でじっとしているのもストレスになりますし、飼い主さんも心配になってしまうのではないでしょうか。

移動途中のドッグランで思い切り遊んであげれば、ストレスの軽減にも役立ちますし、飼い主としても安心です。

いつもわんちゃんと一緒にキャンピングカーで旅をしているという方は、目的地までに立ち寄ることのできるSA内に、ドッグランがあるかどうかを事前に調べておくことをおすすめします。

また地域の湧水や地下水などを汲めるSA/PAもあるんです!

ペットボトルや水筒を持参すれば、旅の最中にわざわざ有料のミネラルウォーターを購入する必要もありません。

車内でお湯を沸かしてコーヒーを淹れる際にも、湧水を利用するととてもおいしいんですよね。

筆者も常に水筒やペットボトルを車に積んでおき、いつでも水を入れて持ち帰れるようにしています。

さらに入浴施設や宿泊施設が完備されているSAもあり、車の運転に疲れたらそのまま広いお風呂に入り、宿泊施設のベッドでゆっくり寝ていくことも可能です。

SA/PAは休憩としての仮眠は可能とされていますが、多くの場所で車での宿泊は許可されていません。

車で寝泊まりすることはできませんが、SA内のホテルなら問題なく、チェックアウトの時間までぐっすりと眠ることができます。

思い切って宿泊場所を道中のPA内ホテルに設定し、旅の予定を組んでしまうのもアリかもしれませんね。

SA/PAを上手に活用し、楽しい車中泊旅を!

今回は筆者も車中泊の際立ち寄ることが多い、高速道路上のSA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)の魅力などをご紹介しました。

長距離の移動となると、運転するだけでかなりの疲れが溜まりますし、トイレや食事の場所もいくつか確保しておかなければなりません。

そのため、移動途中のSA/PAでトイレ休憩や仮眠を取ったり、食事やお土産の購入などを済ませることができると、とても助かるんですよね。

どの施設もきれいなトイレがあったり、自販機が充実しているのは基本なのですが、それ以外の部分、それぞれの特徴や特色、受けられるサービスには違いがあります。

ぜひ車中泊旅の際には、道中にあるSA/PAにいくつか立ち寄り、その違いを見比べてみてくださいね。

ライター:haru.