一進一退続くドル円相場、それでも長期トレンドは「円安」か? 外為オンライン・佐藤正和氏
――日本銀行は何らかの変化を見せるのでしょうか。7月の予想レンジも含めて教えてください。
このところ米国の長期金利は、リセッション懸念やFRBがターゲットとしているインフレ対策の効果が一部で出始めている影響もあり、やや低下傾向にあります。にもかかわらずドル円相場が24年ぶりの円安をつけるなど、円売りが顕著になっています。言い換えれば、ドル高ではなく「円売り」と考えるのが自然です。
こうした動きを経て、日銀も今までの金融緩和のスタンスを変えるのではないか、という意見も出てきています。長年、日本売りを続けてきたヘッジファンドなども、ここにきて活発な動きを見せています。現在の日銀の異次元の金融緩和策が持続可能な政策でないことを考えると、いずれは日本銀行も緩和から引き締めへ転換せざるを得ないのではないでしょうか。そうした現状を踏まえた7月の予想レンジは次の通りです。
●ドル円……1ドル=134円−140円
●ユーロ円……1ユーロ=138円−145円
●ユーロドル……1ユーロ=1.01ドル−1.07ドル
●英国ポンド円……1ポンド=161円−168円
●豪ドル円……1豪ドル=92円−96円
最近の為替市場を見ると、冒頭でも触れたように「1歩後退、2歩前進」という動きを続けています。やはりニューヨーク市場では「ドル円相場」に影響を与える材料が数多くあり、市場への「感応度が高い」ようです。
ここまでくると、140円前後までは覚悟しなければなりませんが、現在FXに参加しているほとんどの投資家は未知の領域といっていいかもしれません。方向感に自信がない場合は「見るも相場」に徹するのもひとつの方法かもしれません。
いずれにしても、相場の動きが早すぎて「利益確定」や「損切り」のタイミングを逃してしまった人も多いはずです。あまりにも市場の動きが激しいときは、しばらくは市場の動きをウォッチするのもひとつの方法です。(文責:モーニングスター編集部)。
