女優ミラー、自撮り投稿、「女の子モード」が性差別と話題?ビートル風の中国製EV
ビートル似のレトロな外観がかわいい電気自動車「ORA Ballet Cat」
中国の長城汽車が展開するEVブランド「ORA」から発売されている「ORA Ballet Cat(バレエキャット)」は、ビートルの愛称でおなじみのフォルクスワーゲン タイプ1に似た外観が与えられた電気自動車です。
ビートルのようなかわいらしいデザインに、2トーンを含んだ淡いパステルカラーのボディ色のこのバレエキャットは、女性をターゲットにしています。
日本のメーカーもスズキ ラパンやダイハツ ミラトコットといった女性をターゲットにした車を発売している通り、女性向けの車というのは珍しいものではありません。しかし、バレエキャットについて、ヨーロッパでは「性差別的な車だ」と評価する人もいるようです。
バニティミラーは女優ライト!自撮りをSNSに投稿する機能も
バレエキャットの内装には、外観同様にパステルカラーを基調としているほか、ジュエリーを思わせる輝きを放つ装飾や「女性専用のデザイン」とするシートやステアリングを採用。
また、サンバイザーの裏には大型のバニティミラーとライトが装着されているため、バレエキャットで舞踏会に行くという場面でも活躍することは間違いないのですが、このライトは広範囲にLEDの光をあてることで顔に影ができにくくメイクがしやすくなる、「女優ミラー」や「ハリウッドミラー」と呼ばれているタイプのものです。
メイク用品をしまうのに便利な、仕切りがついた小物入れも充実。車の中でも、ドレッサーを使っているような気分でメイクを直すことができます。
さらに、セルフィー写真用にカメラを内蔵していて、撮影した写真やビデオはバレエキャットからSNSへアップロードすることが可能です。バレエキャットはSNS映えを意識した1台に仕上がっていると言えるでしょう。
露骨に性差別をしていると批判の声
メイクがしやすい、SNSで便利というだけでなく、このほかにも様々な「女性向けの機能」がバレエキャットには採用されています。
「風と波モード」は、悪天候時に窓を閉め、ライトやワイパー、エアコンを調整し、アダプティブ・クルーズ・コントロール機能がオンになっている場合は車間距離を大きくとるといった設定が自動で行われる機能です。
また、「ウォームマンモード」と呼ばれる機能では、このモードを選択するとエアコンやシートヒーター、ステアリングヒーターを自動で設定し、体を温めてくれます。これは女性が生理中に感じる痛みや不快感を軽減し、パニックになるのを防ぐための機能として開発されたと紹介されています。
これらの機能はいっけん便利なように思えますが、女性専用車とも呼べるような車となっていることが「ジェンダーニュートラルに反する」と物議を醸したようです。
「女性だけの車を販売するのは差別的だ」「女性だからといって雨の日に窓を閉め忘れることはない」「“男性向けのスポーツカー”でもここまで露骨ではない」といった批判が生まれてしまっています。
