「献血」にまつわるエピソードを描いた漫画のカット=エリマキ(nakagawara_cc)さん提供

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献血」にまつわるエピソードを描いた漫画がSNS上で話題となっています。若い頃から、献血に通っていた女性。その理由は、生理痛用の低用量ピルをもらうための血液検査ができるからでしたが、出産時、自分が輸血を受けることになり…という内容で、「目頭が熱くなりました」「多くの人に読んでもらいたい」「献血に前向きになりました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

献血の本質は素晴らしいものと実感

 この漫画を描いたのは、主婦のエリマキ(ペンネーム)さんです。インスタグラムやツイッター、ブログで育児漫画を発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

エリマキさん「2018年4月、息子が保育園に入園したのがきっかけです。2人の時間が減るので、思い出を残しておきたくて描き始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

エリマキさん「最近、献血のポスターについていろいろ意見が交わされていますが、それはそれとして、献血の本質(システム)は素晴らしいものだと伝えたかったからです。献血に興味を持っている方が、ポスターの騒動で足を止めてほしくないと思いました」

Q.初めて献血をしたのは、何歳ごろですか。

エリマキさん「18歳です。これは低用量ピルとは関係なく、たまたま来ていた献血カーを見た友達に誘われました。ちなみに、その友達は献血をする前に倒れてしまい、私だけ血を抜かれて帰りました」

Q.献血に恐怖心はありませんでしたか。

エリマキさん「友達に誘われてノリでやってしまったので、そういうのは全然ありませんでした」

Q.献血に一歩踏み出せない人に、何か伝えたいことはありますか。

エリマキさん「献血はあくまで『善意』によるものなので、特に行ってほしいとは思いません。ただ、行くことによってどこかの誰かが救われます。今回、輸血される側に回り、それがよく分かりました。興味があるから一度行ってみる、くらいでいいと思います。

漫画が読みたい、お菓子が食べたい、アイスが食べたい、私のように検査結果が欲しい、社会貢献したい、自己満足を得たい、DVDが見たい。どれも立派な理由ですし、その結果として誰かが救われるので、過程は何でもいいと個人的には思っています。ご興味あれば、一度行ってみてください。私は献血ルームの、オープンな漫画喫茶のような雰囲気が大好きでした」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

エリマキさん「『これを読んで献血に行こうと思った』と言っていただいたときは素直にうれしかったです。あと、『自分の献血がちゃんと誰かの役に立っているんだと思えた』と言っていただいたことも。

私自身もそうだったのですが、献血をしている側はその後、その血がどうなっていくのか分からないので、いまいち社会貢献している実感がないんですよね。でも、出産時に輸血される側に回り、献血で提供(?)した血は、確実に誰かの役に立っていると実感できました。漫画で、その実感を少しでも共有できてうれしかったです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

エリマキさん「育児漫画はまだまだ続けていきたいと思っています。普段の子どもの様子や出産・妊娠、保活の話などなど描きたいことがたくさんあります。一方で、育児漫画以外の漫画も描いていきたいと思っています。同じアカウントでやるか別アカウントを作るかは検討中です」