オールブラックスは強さと優しさを兼ね備えている【写真:Getty Images】

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トレーニング中でダンベルを挙げる中年男性をサポート、大会公式「地元民を手助け」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で4強進出を決めた世界ランク1位ニュージーランド。26日の準決勝イングランド戦へ向け、調整を続けているが、トレーニングジムでダンベルを挙げている男性を見つけ、さりげなく補助。スマートに振る舞った“神サポート”の瞬間を大会が動画付きで公開し、「素晴らしい行動」「これ大好き」と海外ファンから絶賛の嵐となっている。

 強い男は、どこにいても優しい。活気あるスポーツジムの一角。汗を流すオールブラックス面々の脇でベンチで仰向けにダンベルを挙げている白髪交じりの男性がいた。年配とは思えない腕っぷしだったが、この様子に気づいたのが、FWアトゥナイサ・モリだった。さっと歩み寄り、頭の後ろ側に回ると、挙げるのが苦しくなってきた男性に手を添え、サポートしたのだ。

 身をかがめて図太い腕で優しく支え、もう2回ほど挙げさせた。すると、メニューをやりおえた男性に対し、モリは「よくやった」という表情で右手でOKポーズを作り、起き上がった男性とがっちり握手。スマートに自分の練習に戻って行く。粋なシーンを大会公式ツイッターとインスタグラムは「オールブラックスのFWモリがジムで地元民を手助け」と題して動画付きで公開した。

「彼は安全だね」「なんて男だ!」「クールだ。ジム仲間!」「素晴らしい行動」「レジェンド」「並外れている!」「ナイス」「リスペクト」「これ大好き」などと絶賛の声が相次ぎ、「素晴らしいTシャツ焼けだ」との声も。今大会は圧倒的なパフォーマンスをはじめ、ド迫力のハカなど“強さ”ばかりが目に付くが、“優しさ”も王者に相応しいものを持っている。(THE ANSWER編集部)