タジキスタンで練習に励む久保建英【写真:Football ZONE web】

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マジョルカ移籍で自信に一層磨き「練習でなかなかボールを奪うことができない」

 森保一監督率いる日本代表は、15日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でFIFAランキング115位のタジキスタンと対戦する。

 18歳のMF久保建英(マジョルカ)は中央アジアの地でも高い注目度を誇っているが、FC東京時代のチームメイトであるMF橋本拳人は、スペイン移籍で「オーラをまとってきている」と旧知の間柄ならではの目線で変化を語った。

 今年6月に代表初招集・デビューを飾った久保は、その後コパ・アメリカ(南米選手権)、9月の国際親善試合パラグアイ戦(2-0)に続き、カタールW杯アジア予選にも2カ月連続で招集。10日の同モンゴル戦(6-0)こそ出番はなかったが、バルセロナの下部組織出身でレアル・マドリードと契約し、世界最高峰のリーガ・エスパニョーラでプレーする選手だけに、敵地タジキスタンでも現地のサッカーファンから「クボ、クボ!」と声があがり、チームバスに乗り込む際には拍手が沸き起こるほど注目度は高い。

 FC東京時代の同僚である橋本は、自身のインスタグラムに久保との肩組み2ショットをアップし、「刺激もらってます」「すっかり大人になってます」と綴るなど旧知の仲。そんな“兄貴分”の目に、スペインへ渡り、マジョルカで試合に出続ける18歳のレフティーはどのように映っているのか。

「本当に自信を持ってプレーしていますし、(FC)東京時代もそうですけど、練習でなかなかボールを奪うことができない選手。僕ももっともっと成長していかないといけないと思わせてくれます。タケ(久保)はコミュニケーション能力が高いし、いろんな選手と会話できる。特にそういう面でも問題はないんじゃないかなと」

兄貴分・橋本が証言「プレーというか、雰囲気でオーラをまとってきていると思う」

 もちろん、これまでも自信を持ってプレーしていた部分はあるだろうが、橋本によれば自信が“一つの形”となって表れ始めているという。

「自信を持ってやっているのは本当に伝わる。プレーというか、雰囲気でオーラをまとってきていると思います」

 久保が主戦場とする右サイドではMF堂安律(PSV)とMF伊東純也(ヘンク)がしのぎを削り、12日のフォーメーション練習で入ったトップ下もMF南野拓実(ザルツブルク)に加えてMF中島翔哉(ポルト)も対応可能といずれのポジション争いも熾烈を極める。そのなかで久保がどのように競争に割って入るのか、ボランチの橋本とコンビネーションを構築していくかも、今後の見どころと言っていいだろう。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)