最新デスクトップPCのパフォーマンスと拡張性を持つVAIO S15は、真のオールインワンノートPCだ

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VAIOは4月19日、15.6型のオールインワン「VAIO S15」を発売した。
これまでVAIOは、法人向けと合わせて、
・モバイルノートPC「VAIO S11」および「VAIO S13」の新モデル
・個性的なデタッチャブルPC「VAIO A12」
(キーボードとタブレットPCが分離する)
これらを発表、
さらに、
・14型の大画面を13インチクラスのサイズで実現した「VAIO SX14」

このように個人向け・法人向けともに、多様な用途にも合わせられるラインナップを整えたことで強みを発揮している。


VAIOは、
・長野県安曇野市の本社工場での最終検査「安曇野FINISH」の信頼性
・法人使用に耐えうる堅牢性
・機能に特化せず使い方に合わせた好バランスのバリエーション展開
こうしたブランドイメージを着実に固めてきた。

しかしながら、これらのラインナップはあくまでモバイルノートPCである。

パフォーマンスという面では、最新のインテルの第8世代Coreプロセッサを搭載する「VAIO SX14」においても、低消費電力向けのモバイルプロセッサではデスクトップに匹敵するようなパフォーマンスは難しい。


そこで新製品「VAIO S15」では第8世代Coreプロセッサの中でもパフォーマンスの高いラップトップ向けの「Core i7-8750H」、「Core i5-8300H」を採用し、新たな用途を提案するとともに、これまでのVAIO S15ユーザーに対してもそのパフォーマンスをアピールする。

Core i7-8750Hは、2.20GHz(最大4.10GHz)、6コア12スレッドで動作するデスクトップPCクラスのプロセッサだ。

Core i5-8300Hも、2.30GHz(最大4GHz)、4コア8スレッドでコストパフォーマンスに優れたプロセッサである。

特にモバイル向けの低電力版のプロセッサと異なり、より大きな電力で動作させることができるため、高いパフォーマンスで動作させることが可能なのである。

一方で、パフォーマンスを上げて行くと問題となるのが熱処理だ。


新製品「VAIO S15」は、モバイルノートPCよりも筐体が大きいため、放熱ソリューションの自由度は高い。熱伝導の関する内部構造の見直しと、廃熱のための大型のファンを本体左側に取り付けて、積極的に廃熱する仕組みを採用している。ファンコントロールは、用途に合わせてパフォーマンスよりも静音性重視の設定も可能だ。

この廃熱と使いやすさ、そして本体の薄さを実現するのが、VAIOならではのチルトアップヒンジである。


チルトアップヒンジとは、
ディスプレイを開くと、本体が傾斜し、キーボードが打ちやすくなる。
そして、本体の裏側には空気が通るスペースを生み出し、冷却のためのエアーフローが十分確保できるようになるのである。

こうした無駄のない設計が、洗練されたデザインと使い勝手、そして廃熱へと繋がる作り込みがVAIOの目指す “快”を提供することに繋がっていく。

さて、VAIO S15はその筐体デザインからノートPCやラップトップとしてカテゴライズすべき製品なのである。

それにもかかわらず、なぜ?オールインワンというカテゴライズをしているのだろうか。

それはニーズにある。
15.6型ノートPCは、ノートPCとしては大きめの筐体である。
そのため、屋外に持ち出して利用するというよりは、
・デスクに据え置いて使う
・オフィス内を持ち運んで使う
こうした利用が多い製品でもある。

15.6型ノートPCは、こうした用途と本体サイズから、
デスクトップPC級の最新プロセッサを搭載することで、省スペースなデスクトップPC環境を実現できるのである。

個人向けVAIO S15のユーザー層は比較的年齢層が高い。
このことから、デザインとパフォーマンスに対する要求が高い傾向にあるのだという。
なおかつゲーミングPCのようなゲームに対するパフォーマンスは求められていない。

このことから、グラフィック処理用の専用「GPU」を別途搭載していない。これは、メインのCPUのパフォーマンスを最大に引き出すため放熱設計にある。高性能GPUを冷却仕様とすると、どうしてもゲーミングPCのような大きさや厚みが必要となるため、ユーザーニーズに合わせて敢えて非搭載としている。

とはいえ、動画編集などGPUの高い処理能力が必要なアプリケーションもある。
VAIO S15では、そうした用途向けに外付けのGPUボックスが接続可能な「Thunderbolt 3」端子も装備している。

外部接続のため、予算に合わせてグラフィックボードを選ぶことができる。
・本格的にゲームを楽しみたい場合は、最新のグラフィックボード
・動画編集などGPUの画像処理能力を必要とする場合は、専用処理に特化したグラフィックボード
これらをホビーや業務用途に合わせて選ぶことが可能なのである。

外部GPUを選択できるという仕様は、最近のハイエンドノートPCの特徴でもある。
本体価格や冷却性能、最大電力に合わせたパフォーマンスが低い専用GPUを搭載するよりは、はるかにパフォーマンス上のメリットが高い。


そして法人向けのニーズには、
・イーサーネット端子(有線LAN)
・VGA端子
・HDMI端子
・USB端子
など、これまで使ってきたケーブルや周辺機器がそのまま利用できるインターフェイスを全て本体に装備している。

また、個人向けとしては、
・ブルーレイドライブもしくはDVDマルチドライブの光学ドライブ
これもしっかりとサポートしている。
ブルーレイドライブにはUltra HD 4Kのコンテンツ再生にも対応しており、4Kパネル搭載モデルなら高画質で動画視聴を可能としている。

つまり、VAIO S15は、
・省スペースデスクトップのパフォーマンス
・充実したインターフェイスを搭載
まさにオールインワンなPCと呼ぶべきノートPCなのである。


今回、VAIO S15で、もう1つ感心したのは、VAIOらしいエッジが際立ったデザインと使いやすいキーボードである。
静音製が高く、高い剛性が生むキーの打鍵感が心地良いと感じた。


4Kパネルの美しさと高精細な大画面は、仕事で使う写真編集や動画編集にも最適であった。動画編集に関しても、編集用のプロキシファイルを生成しておくことでGPUが処理するような重い処理の4K動画編集も高速SSDのおかげで快適に行うことができた。


ノートPCのトレンドに、プレミアムPCというものがある。
素材やデザインにこだわったハイパフォーマンスPCだ。
しかし製品の中にはデザインを重視するあまり拡張製が乏しくなり、実用性を下げている場合もある。

一方、VAIO S15は、
・行きすぎない程度のプレミアムPCの質感
・高いパフォーマンス
・高い拡張製
これらのユーザーニーズに応えたベストバランスな製品なのだ。

ノートPCの買い換えや、デスクトップPCからの省スペースPCへの買い換えなどを検討している人なら、VAIO S15を一度触ってみて欲しい。
きっとの多くに人のニーズを満たすことを理解できるだろう。
執筆  mi2_303