男性ホルモン「テストステロン」を多く分泌する人は「高級志向」になりがちであることが判明

by Puparrazi PhotographY
男性ホルモンの一種であるテストステロンはグループワークのパフォーマンスを上げたり、「若返り」や「性転換」といった効果をもたらすことが知られています。そんなテストステロンの分泌量が多い男性は、ブランド品や高級車などを好む「高級志向」になることがわかりました。
Single-dose testosterone administration increases men’s preference for status goods | Nature Communications
Higher testosterone levels are apparently driving men to luxury goods - The Verge
https://www.theverge.com/2018/7/4/17534124/caltech-testosterone-luxury-status-symbols-study-report
「男性ホルモンの一種であるテストステロンが、人間の思考に対してどのように影響を与えるのか?」という疑問について、すでに複数の研究者が研究を行っています。これまでの研究で、テストステロンが攻撃性や、強い立場への熱意といった心理状態と関連していることがわかっており、「顕著な消費活動とテストステロンの分泌量には関連がある」といった研究も行われています。
そんな中、カリフォルニア工科大学やウォートン・スクールの研究者らが共同で、男性におけるテストステロンと高級ブランドや高級な商品に対する欲求に関する因果関係を測定したそうです。
科学雑誌のNatureに掲載された論文によれば、研究者らは18歳〜55歳までの243人の男性被験者を募りました。そのうち約半数にテストステロンを投与し、残りの半数にはテストステロンと伝えて偽薬を投与しました。次に、被験者らに対して「アルマーニのような見た目にも美しい高級ブランド」と「ザ・ノース・フェイスのような見た目は地味だがしっかりした質のブランド」のうち、どちらを好むのかをアンケートで尋ねたとのこと。すると、テストステロンを投与された被験者のほうが、偽薬を投与された被験者よりも高級なブランドを好む傾向が確認されました。

by George Shahda
研究の第2部では、被験者らに時計などの製品についての3つの異なる広告を見せました。1つ目の広告には「高品質、製品への信頼性が高い」といった言葉を強調したものであり、2つ目の広告は「豪華、ぜいたく、細部へのこだわり」といった言葉を強調したもの、そして3つ目は「頑丈、パワフル、スポーツ向け」といった言葉を強調した広告でした。
被験者はこれらの広告に対し、1〜10のスコアで「どれくらい広告されている時計が気に入ったか」を評価しました。その結果、テストステロンを投与された被験者は偽薬を投与された被験者と比べて、「豪華、ぜいたく」といった言葉に好感を抱いたとのこと。
以上の実験結果から、テストステロンの分泌量が増えると男性は「豪華」「ぜいたく」といったことに欲望を覚え、ホルモン量によって趣味や好きなものが変化する可能性があると示唆されています。実験に参加した共同研究者のColin Camerer氏は、テストステロンの分泌量が動物の排他性や優位性を求める感情を強めるとして、「人間の場合は、それが服や車、人生といったものに表れるのです」と語りました。

by istolethetv
