トヨタ2000GT生誕50周年! 19台が東京・お台場に集結(動画あり)
当時の開発ドライバー細谷四方洋さんも登場
トヨタ2000GTが50周年を迎え東京・お台場にあるメガウェブで「TOYOTA2000GT生誕50周年祭」が2017年9月24日に開催。19台の2000GTが集結し、一般来場者の目を奪っていた。
2000GTをあらためて振り返ると1967年にデビューした和製スーパーカー。製産台数はわずかに337台と少ないが日本に現在でも9割以上が残っているというのだから驚きである。エンジンは1988cc、直6DOHCをフロントに搭載し、当時の伝統的なスポーツカーのスタイルであったロングノーズ・ショートデッキを採用している。
クラブ創立40年を迎えるトヨタ2000GTオーナーズクラブ会長の瀬谷さんは「北海道から沖縄まで80名で運営しているクラブですが、ツーリングをすると15台ぐらいしか集まらないことが多くなりました。クルマもオーナーも歳を重ねていますが、愛着心を持ってこれからも2000GTを動かしていきたいと思います」と話してくれた。また11月4日に愛知県にあるトヨタ博物館で50周年を記念したイベントを行う予定だ。
イベント内ではオーナーによる愛車自慢も。亡くなったお父さんが所有されていたクルマを引き継いだり、純正のクーラーが付いていたりと、展示されていた19台は同じモデルがふたつとなく、固有のエピソード、ヒストリーをもっていた。
その後、パレードランを行い一般来場者同乗試乗が行われた。パレードランには第1回日本グランプリに出場した津々見友彦さんも参加。青×白のボディカラーを纏うレーシング仕様に乗り込み、なんと全開走行(!)を見せ、ギャラリーを賑わせた。
津々見さんのほかに、さらにゲストとして、2000GTの開発に初期段階から関わった細谷四方洋(しほみ)さん、2000GTで78時間スピードトライアルに挑戦した鮒子田寛さんが登場。なかでも津々見さんと細谷さんの78時間スピードトライアルの裏話を赤裸々に公開した。
「78時間スピードトライアルはもう二度とやりたやくない」

細谷「三日三晩210km/h保って走っているんですから、津々見さん、どうですか、もう一回やりたいですか?」
津々見「こんなに美しいクルマと一緒に走れるのは嬉しいことで、半分やりたい気持ちもありますが、私は辛かったですね、もっと簡単だと思いました」
細谷「お互い様。私は二度とやりたくないですね」
津々見「皆さん凄く良い走りをされて、最初は簡単だ、アクセル踏んでいればいいと思っていましたが、全然違いました。細谷さんが二度とやりたくないとおっしゃってびっくりしましたが、指示回転数が細かくあって、たとえば7250回転と言われてピタッと合わせて走るのが大変でした」
細谷「ハムスターがグルグル、回してますよね、同じ所を同じ回転数で走るのは非常に眠くなります」
津々見「なんで大変か。それは風や天気の影響あるから難しいんで、結構アクセルを微調整していました。それが疲労なんです。細谷さんをはじめとする方々はラップタイムを揃えてくるので、こちらも合わせて踏み込んでいくのが大変で辛かった」
細谷「そのクルマが50周年」
津々見「凄いですよね。レースに勝つために造ったGTカー。レースを目指して、レースで育って、それが市販される。フェラーリをはじめとしたメーカーのエリートスポーツカーはほとんどそういった生い立ちですが、2000GTがそういう環境で育ってきたのが凄い」
細谷「そういえば第1回、鈴鹿1000kmのときの話も……」
津々見「細谷さんが、ステアリングの長さを調整をして自分に合わせるので、そこが曲がって折れてしまい、私たちのチームは勝てたのですが、あのレースではほかに戦えるクルマがなくてライバルがトヨタ2000GTでしたね」
細谷「その後の、富士24時間とかいろいろありましたが、それは大体、細谷/大坪組で勝っていたけど、唯一負けた鈴鹿1000km。鈴鹿1000kmは今でもやっていますが、第1回鈴鹿1000km優勝の福沢/津々見組と書いているのに、2番手は載っていないんですよ。津々見さん、永久に残りますからね」
津々見「このクルマが、いまだに輝きを失っていないこと、トヨタチームのデザイン力、ヤマハのアイディア、卓越した技術力、本当にほれぼれします。オーナー様にはいまだにキレイに乗って頂き、感謝ですね」
細谷「トヨタ自動車のクルマで『このクルマ誰が作った?』 というのはじつはありません。ところが2000GTだけはそれがあって、河野部長と野崎さんデザインです」
津々見「プラス細谷さんです! 細谷さんの分身の気持ちがあるからいいクルマに仕上がったんですね。できたら、60周年のときも細谷さんにお越し頂いて」
細谷「元気があれば……(笑)」
津々見「足に不具合がありますが、顔色も良いですし少し細くなりまして、またお呼び頂ければと思います」
細谷「おかげで私も80歳になりました!」
会場にいたオーナーさんを突撃取材!
2008年に購入されたTさんは、2000GTが初めてのクラシックカーだという。クルマを乗り換える時期に来ていて、レクサスは合わなくて、会社の事務所のなかに2000GTの写った時計を見つけて、「これだ!」と思い購入に踏み切ったという。
「最初は買ってすぐにエンジンブローしてオーバーホールしていますし、下まわりも錆びていてキレイにやり直しています。とくに、ボンネット裏に鏡を貼っていますので、ぜひ見てください。どの角度からでも美しいエンジンが見られるようにしました!」と話す。
その美しいエンジンのサウンドは動画で見ていただきたい。
現在の車両はオーナーズクラブから譲ってもらい、ご縁があって購入したという。
「3オーナーだと思いますが、走行距離は6万80000kmですね。買ったときは4万8000kmで、おそらく一回りしていると思います」
現在は名古屋に住んでいるTさん、今回も自走で東京まで来たというのだから驚きだ。この先、欲しいクルマはありますか? という問いに「まったくありません、2000GT以外にもう1台所有していますが、その2台で満足です」と話してくれた。
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