台湾、睡眠薬の年間使用量  「高速道路一本分」

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(台北 14日 中央社)衛生福利部食品薬物署の調査で、台湾で1年間に使用されている睡眠薬・睡眠導入剤が3億2700万錠に上ることがわかった。仮に1錠ずつ一列に並べたとすると、台湾西部を南北に貫く中山高速公路(372.8km)の長さに匹敵する327キロメートルになるという。同署では適正な服薬の指導や薬物乱用に対する取締りを強化している。

睡眠薬・睡眠導入剤は台湾では第3〜4級の管理規制指定薬物。2011年に取締りが強化され、2013年からは使用量が減少に転じており、また同年、医師による違法な処方16件が摘発されている。

今回の食薬署の調査によると、2013年に台湾で最も常用されていたのは、ゾルピデム、エスタゾラム、ブロマゼパム。この中でも即効性の高いゾルピデムは若者が乱用するケースが多く、アンフェタミン(覚醒剤)やMDMA(合成麻薬)など興奮剤の解毒薬として使われることがあるといい、幻覚など副作用による事件・事故の発生が心配されている。

医療の専門家は、国民の睡眠障害の克服に睡眠導入剤の使用は欠かせないが、うつ症状など他の病気や薬物・食物の影響、睡眠環境など不眠の原因をきちんと突き止め、正しい対策を立てて睡眠の質を確保し、薬物への過度な依存は避けるよう努めてほしいと語っている。

(陳清芳/編集:谷口一康)