8割の企業が【原油高の影響ある】 黒字なのに廃業?”内部留保があるうちに…” 「支援なら何でもいい」熊本の社長たちが漏らす本音
中東情勢の悪化に伴う原油価格の高騰で、熊本県内の中小企業の8割が「経営に不安がある」と感じていることが分かりました。
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熊本県中小企業家同友会が県内609社を対象としたアンケ―トでは、8割が原油高の「影響がある」と答え、6割近くが「利益が減っている」と答えました。
今後の経営についても8割が「不安がある」とし、特に建設業や製造業への影響が深刻だということです。
アンケートの内訳は?
<アンケート>※3月30日~4月13日に実施 回答は192社(回答率31.5%)
●原油高高騰の影響「大きくある」37.0%「ある」44.3%「あまりない」16.7%「ない」2.1%
●利益への影響について「大きく減少」11.5%「やや減少」44.3%「影響ない」44.3%
●今後の経営について「非常に不安」33.9%「やや不安」51.0%「あまり不安はない」13.5%「不安はない」1.6%
4月からの値上げで 書類は200件以上
原田梱包機材 原田英之 社長「すべて4月から行われている値上げの書類です」
その数、200件以上。すべて中東情勢の影響を受けた資材の「値上げ」や「供給停止」の案内です。ここは、農業や製造業、運送業を中心に、商品の包装・梱包に必要な資材や機材を卸す会社です。
フルーツを包む “あれ” も入手困難に
原田英之 社長「これがよくスイカやリンゴ、メロンを包んでいる『あみあみ』、フルーツキャップといいます」
しかし、こうした資材は中東情勢の影響を受け、この1か月ほどで軒並み3割ほど値上がり。さらに製造・供給を停止するケースが相次ぎ、入手が困難になっています。
ほとんどの資材は「1か月待ち」
原田英之 社長「本来なら箱のまま出荷するが、全然ものがないので、お客さまにとりあえず行き渡るようバラしている状態です」
ほとんどの資材は「1か月待ち」で、納品できるのも注文の5割ほどといいます。複数の段ボールを重ねて固定する樹脂製のテープも品薄が続いていて、顧客に少しでも節約できる方法を提案しているといいます。
先が全く見えない…
しかし、こうした努力をいつまで続ければいいのか、先が全く見えません。
原田梱包機材 原田英之 社長「熊本は特に『農業県』でありますし。包むものがなくて日本中や世界の方々に届かないという状況が生まれないように」
8日に開かれたオンラインの会見でも、経営者が次々と苦しい状況を訴えました。
材料費の高騰、そもそも入ってくるのか…
包装資材販売会社 社長「有機溶剤(シンナー)が6月は入ってくるのか。入って来ない場合は加工できないので企業活動ができない」
印刷会社 社長「材料費の高騰で前回より高い見積もりを出すけど、出しにくいというのを日々感じていて」
不動産会社 社長「心配しているのは(原材料費が)かかって儲けも出にくいのであれば、出店意欲がなくなっていくという民需の停滞。これが非常に怖い」
熊本県中小企業家同友会のトップも事態が長期化することへの危機感を募らせています。
「内部留保があるうちに…」
中小企業家同友会 熊井聡 代表理事「黒字でも廃業する方が若干でも出ていて、今後の見通しが立たないので、内部留保があるうちにお店自体、会社自体を辞めてしまおうと。事業を続けていくための支援策であれば何でもお願いしたい」
