米司法省が先月29日(現地時間)に裁判所に提出した証拠映像のコール・トーマス・アレン容疑者の姿。事件当日の25日、ワシントンのホテル客室内で鏡を使って自分の姿をスマートフォンで撮影している。[米司法省=聯合ニュース]

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トランプ米大統領が出席したホワイトハウス記者団の夕食会会場で発生した暗殺未遂事件の新しい映像が公開された。映像には容疑者が保安検査場を突破して入る過程が含まれている。

1日(現地時間)のBBCやCBSなどによると、米検察はコール・トーマス・アレン容疑者(31)による犯行当時の防犯カメラ映像を公開した。1分30秒の映像には長い銃器を持ったアレン容疑者がホテルの廊下の入り口から検査場に向かって全力疾走する緊迫した状況が映っている。アレン容疑者が検査場に到達するのにかかった時間はわずか4秒で、検査場から夕食会場へと続く階段までの距離は約12メートルだった。

米司法省の調査の結果、アレン容疑者は犯行前日にホテルに宿泊客としてチェックインした後、現場をあらかじめ下見するなど「事前踏査」をしていた状況も明らかになった。防犯カメラには、アレン容疑者が犯行前にホテルの廊下を歩いたりジムに立ち寄ったりする姿が映っていた。事件当日、アレン容疑者は半自動拳銃とスライド式散弾銃 、ナイフ3本で武装し、夕食会場の上の階のテラス階を横切って走った。

当時、現場にはトランプ大統領やJ・D・バンス副大統領らが出席し、銃声が響くと出席者が緊急避難する騒ぎとなった。シークレットサービス(USSS)は警官1人が容疑者の銃弾を胸に受けたが防弾チョッキのため重傷を免れたと伝えた。アレン容疑者は要員らの銃撃を受けず、逃走中に金属探知機の箱に膝をぶつけて転倒したところ制圧された。

今回の事件では現在、容疑者が実際に発砲したかどうか、誤射かどうかが争点になっている。捜査当局は警官に当たった弾丸が容疑者の銃から出たものかを調査中であり、アレン容疑者側の弁護人は発砲の容疑を否認している。一方、シークレットサービスのショーン・カラン局長はすべての証拠が容疑者による近接射撃を示しているとし、警官の対応を英雄的だと評価した。アレン容疑者は大統領暗殺未遂や凶悪犯罪中の銃器発射などの容疑を受け、各容疑で最大10年の懲役刑となる可能性がある。