「20周年」「30周年」を目前に…相次ぐ韓国ベテラン俳優の訃報、拭えぬ無念

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突然の別れだった。

俳優のイ・サンボさんとパク・ドンビンさん。

【写真】2026年、40日余りで俳優4人が死去の韓国

奇しくも節目を目前にしていたことが、その悲しみをより深いものにしている。

まず、イ・サンボさんはデビュー20周年を数カ月後に控えたタイミングでこの世を去った。44歳だった。今年3月に所属事務所が死去を発表し、死因は遺族の意向により伏せられている。

2006年7月にドラマ『透明人間チェ・ジャンス』でデビューした彼は、着実にキャリアを積み重ねてきたが、相次ぐ家族との別れやパニック障害、うつ病で苦しい時期も過ごした。

(写真提供=OSEN)イ・サンボさん

特に2022年には、服用していた薬をめぐり違法薬物使用の嫌疑をかけられるという大きな試練に見舞われた。その後、国立科学捜査研究院の検査で陰性判定が出たことで無実が証明されたものの、その過程で受けた心の傷は深かった。それでも彼は「演技で恩返しする」と再起を誓い、翌年にはドラマ『優雅な帝国』で復帰を果たすなど、再び立ち上がろうとする強い意志を見せていた。

そのわずか1カ月後、今度はパク・ドンビンさんがデビュー30周年を前に、56歳で急逝した。29日、遺体が発見された京畿道・平沢市の食堂は、故人が開業準備を進めていた店であった。警察は現在、正確な経緯を調査中だが、外部からの侵入など事件性はないとみられている。

1970年生まれのパク・ドンビンさんは、1999年に映画『シュリ』でデビューして以降、『ブラザーフッド』『野人時代』『トキメキ☆成均館スキャンダル』など多彩な作品で存在感を放った。特に2012年のドラマ『愛してたみたい〜すべてを奪われた女』での、驚いて口からジュースを噴き出すシーンで一躍脚光を浴び、「ジュースおじさん」の愛称で親しまれた。

(画像=YouTubeチャンネル「MBC drama」)ショックを受けてジュースを口からこぼすシーンは一種のミームとなり、ドラマ後もさまざまな形で再現された

故人は最近まで、演技と新たな挑戦への意欲を失っていなかった。娘の健康と家族のために飲食店の開業を準備するなど、新たな人生を計画していた矢先の出来事だっただけに、無念さが募る。ネット上でも「再出発のタイミングだったのにあまりにも切ない」「あなたの演技を忘れない」「どうか安らかに」といった哀悼の声が相次いでいる。

デビュー20周年と30周年。俳優人生の大きな節目を前に伝えられた2人の悲報。さらなる飛躍を誓っていた矢先だっただけに、その喪失感はより一層大きなものとなっている。

(記事提供=OSEN)