【熊本地震10年】「会えない、声も聞けない、触れることも…」息子を失った遺族の追悼の祈り
きょうで熊本地震の本震から10年です。各地で追悼の祈りが捧げられています。
南阿蘇村から中継です。
■平井友莉アナウンサーリポート
10年前までここにかかっていた「阿蘇大橋」です。地震によって崩落し、今は、崩れた橋の一部が震災遺構として残されています。
国道57号沿いにあります「数鹿流崩之碑展望所」です。きょうも国の内外からこの場所を訪れる人があとを絶ちません。
熊本地震の本震では、南阿蘇村で大規模な土砂崩れが発生し、車で走行中だった当時大学生の大和晃さんが巻き込まれ、犠牲となりました。
本震が発生したきょうの午前1時25分、晃さんの母・忍さんと兄の翔吾さんなどが、崩落現場の近くで祈りを捧げました。
■晃さんの母・大和忍さん「いてくれて当たり前だった息子に10年会えていないんだなって。声も聞けないんだなって。触れることもできないだなっていうのを、それだけ時間が経っているのを感じました。」
当時、行政の捜索が打ち切られたあとも懸命に捜し続けた父の卓也さんは、おととし、病で亡くなりました。
母の忍さんは、「捜索を支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを持ったこの10年でした」と思いを語りました。
南阿蘇村では、熊本地震で31人の命が失われました。
遺族にとっては10年経っても悲しみ、苦しさに変わりはありません。
