オール長崎県内ロケの映画「いろは」完成 横尾監督、遠藤さん雲仙市に報告 5月8日から佐世保、長崎市で先行上映

長崎県内で全編を撮影した映画「いろは」が完成し、メガホンを取った横尾初喜(はつき)監督(46)と、妻で俳優の遠藤久美子さん(47)が1日、ロケ地の雲仙市を訪れた。市役所で金沢秀三郎市長と面会した横尾監督は「自分に自信が持てない若い女性たちから相談を受ける機会があって、それをテーマにした。県民が日常見ているような風景を、美しく切り取ることができた」と報告した。
横尾監督は佐世保市出身。2017年の映画「ゆらり」でデビュー。幼い頃に別れた父親を捜す自伝的内容の「こはく」(19年)を皮切りに、継続的に県内で長編を撮り続けている。
3作目に当たる「いろは」は、内向きな性格の主人公・伊呂波(いろは)が、明るく奔放な姉と2人で県内を巡り、自己を肯定していくロードムービー。24年11月に佐世保、長崎、諫早、雲仙の4カ所でロケを行った。遠藤さんも姉妹を迎える民宿のおかみ役で出演した。
「潮の香りや木々のざわめき、鳥のさえずりに接して、雲仙の自然の豊かさを感じた」と遠藤さん。自身の出演シーンを撮った雲仙市小浜町の日本料理店からは富津漁港が見渡せ、撮影の合間には2人の子どもとドライブしたり、公園で遊んだりしたという。「伸び伸びと走り回る子どもたちを見て、居心地良かった。また来たい」とほほ笑む。
横尾監督は「長崎を撮り続ける理由は人の温かさ。それと、長崎の風景や人を記録すること」と語った。
金沢市長は監督と同じ高校の先輩に当たり、無類の映画好きという。「映画って、残るから良いですね。応援できることがあったら頑張ります」と激励した。
映画の公開は5月22日から。それに先駆けて、同8日から佐世保市と長崎市で上映が始まる。
(本山友彦)