「騙されて7億円パーやね」亀田興毅が明かす、“ゼロから再出発”した激動のセカンドキャリア「チャンピオンになればちゃんと飯が食える業界にしないといけない」
◆現役時代も今も“バズリ”を意識
──正直、亀田さんほどの知名度があれば、ただお金を稼ぐだけならいくらでやれそうな気がします。もともとボクシングが好きなわけではないならば、「興行数が激減したところで自分には関係ない」とはならなかったのでしょうか?
亀田:言われてみればそうやな。でも、コロナ禍のとき、親父が「3150ファイトクラブ」っていう企画をYouTubeでやってたんですよ。若い子たちを集めてプロボクサーに育て上げるっていう。でもせっかく練習頑張っても、その子たちがプロとして上がる舞台がほぼない。それならその舞台を作ってプロとしてリングにあげたいじゃないですか。それもプロモーターになったきっかけ。
亀田:う〜ん。長男でそういうふうに育てられたからなのかな? でもやっぱり周りのみんながええ感じやったら嬉しいじゃないですか。話してて思ったけど、だから俺、金貯まれへんのかな(笑)。選手を稼がせたろうと思ってるから、俺より「SAIKOU×LUSH」に出場してるボクサーのほうがよっぽど儲けてるで。ヒロキング(福重浩輝)なんかキャッシュで車買ってるぐらいやもんな(笑)。
──最近ではちょくちょくX(旧Twitter)の投稿も話題になりますよね。「僕の子供を産まないかい?」とか、ちょっとシュールな感じで。
亀田:やっぱりバズりを起こしていかないといけない。自分が現役の頃はSNSがなかったけど、「新聞でどれだけ大きく記事にしてもらえるか」は常に考えていた。普通に真面目なことを喋ったって、小さい記事にしかならない。とにかく話題を作らなあかんってことで、いろいろパフォーマンスもやってきたし、ある意味、俺は昔からずっと“バズること”について考えてたんやろね。
──(笑)。これからもボクシング界を盛り上げていってください!
そうですね。それと、引退から10年かけてようやく飯食えるようになった。でも今は心に余裕がない、いわば心が貧しい状態だけどここからの10年で心に余裕とゆとりを持てるように次の10年、勝負や!
【亀田興毅】
現役時代、プロボクシング日本人史上初の世界三階級制覇。2015年現役引退後、ボクシングジム運営などを経てプロモーターへと転身。自身がファウンダーを務めるプロボクシングイベント「SAIKOULUSH」が、4月17日(金)、18日(土)、19日(日)にキルギス共和国にて開催。イベントの模様はYouTube「SAIKOULUSH OFFICIAL」にて生中継。
取材・文/原田イチボ@HEW 撮影/荒熊流星
【原田イチボ(HEW)】
1990年生まれ。編集プロダクション「HEW」所属のライター。アイドル、プロレス、BL、銭湯サウナが好き。Twitter:@ichibo_h
