タワマンに住んでも、港区で見栄を張っても幸せになれない…お金持ちがたどり着いた「家賃10万円の戸建て」
「高級車を買って満足していたのに、友人がもっといい車を買っていて、なんだか負けたような気分になってしまった」
そんな思いをした経験はありませんか?
車に限らず、私たちはつい他人と比べて幸せを測ってしまいます。一体、お金をいくら持てば、他人と比べずにいられるのでしょうか?
これまで私は、夜の銀座でも、経済レポーターとしての取材現場でも、資産10億円、100億円を超える超富裕層の方々に多く出会ってきました。
彼は、どれだけお金を持っても、タワーマンションに住むことも、高級レストランに行くこともなく、不思議なほど“普通”の生活をつづけているのですーー。
◆ブランド品の“所有感”と“幸せ”は違う
彼は投資で大きく成功し、一気に大金を手にしました。はじめは、わかりやすいブランド品を買いに走っていたそうです。
でも、すぐに「所有感はあっても、幸せとは違う」と気づき、ブランド品を買う意味を感じなくなったのだそう。
大金を手に入れ、好きなものをいくらでも買えること=“幸せ”ではない。これは、宝くじに当選した人たちの幸福度は数か月後には元に戻っていた、という研究でもわかっています。
◆「見せる消費」より「自分にとって意味のある消費」
ブランド品など、見せるための消費をやめて、彼が何よりも大切にしているのは「家族」です。
いま使っている財布はなんと、手作りの革財布。そこには家族へのメッセージが刻印されていて、お財布を使うたびに家族への思いを強くするそうです。
「みんなが良いと言うものより、自分にとって意味のあるものを使いたい」
私もブランド品にはあまり興味がないタイプですが、お財布だけは「誰から見ても良いと思われるものを持ちたいな」と思っているので、周りの目をまったく気にせず、自分にとっての意味だけを大切にする価値観にハッとさせられました。
◆タワマンよりずっと広い「家賃10万円の戸建て」
驚くのは、彼はどれだけお金を持っても、都心のタワーマンションでもなく、郊外で家賃10万円ほどの戸建てに住みつづけていることです。タワーマンションよりずっと広々としているし、庭では家庭菜園や子どものプールが思い切り楽しめるそう。
山や畑が近いので、少しでも時間があれば、家族で自然の中に出かけてゆっくりと過ごすのが心から楽しいと言います。
食に関しても、お金を払って出された料理をただ楽しむよりも、自分で食材から調達して家族のために料理することが楽しくて、高級レストランに行くこともほぼなくなったそうです。
自分が本当に価値を感じるものには大きなお金を迷いなく使う一方で、誰に見せることも考えず、不思議なほど“普通”の生活をされています。
◆港区の“リッチな世界”は意外と狭い
タワマンはもちろん素敵ですし、魅力的な選択肢のひとつだと思います。
ただ、私の住む銀座や港区界隈では、お金を持ったら、なんとなくタワマンに住む、あるいは住まわせてもらうこと自体がステータスになっていました。
食事に行くにしても、有名店のリストはだいたい決まっていて。味の良さもよくわからないのに、なんとなく「みんな行っているから、一度は行っておきたい」程度の気持ちでお店を選ぶ――。
そんな世界で生きるのは、一見リッチなようで、実は行動範囲はとても狭く、選択肢は限られていたのかもしれない、と思います。
◆自分に合うお金の使い方を見つけるには?
彼のような価値観は、贅沢もひと通り経験したからこそ辿りつけた境地なのかもしれません。
