【交通・乗り物NEWS】長年整備の進まなかった新潟・福島県境の道路「八十里越」 2027年夏に暫定開通へ《新潟》
国土交通省・長岡国道事務所は3月27日、国道289号の新潟・福島県境の区間である「国道289号八十里越」が2027年夏に暫定開通する予定と発表しました。
発表によりますと、新潟市と福島県いわき市を結ぶ国道289号のうち、通行不能になっていた三条市から福島県南会津郡只見町まで20.8キロの区間が「国道289号八十里越」として工事が行われてきました。
このうち、国土交通省長岡国道事務所が、地形的に一番厳しい部分の約11.8kmの整備を進めてきましたが、これまでの工事の進み具合を精査した結果、令和9年(2027年)夏に暫定開通の見通しが立ったということです。
長岡国道事務所によりますと、急峻な山に囲まれた南会津地域にとって、古くから「八十里越」は越後に通じる重要な道で、中越地方などと南会津地方の経済的・人的交流は明治末期まで続きましたが、磐越西線の開通などで、物資や商品の輸送が「八十里越」から鉄道へと移行し、「八十里越」は衰退。整備は遅々として進まずに荒廃してしまったということです。また戊辰戦争の際、河井継之助らが長岡から会津へと通ったとされるルートとして知られます。
長岡国道事務所によりますと、この開通により、三条市と福島県只見町は磐越道経由の2時間37分から1時間19分に短縮され、交流促進や新たな観光ルートの誕生、救命救急体制の向上などが期待されます。
暫定開通した後も福島県側の区間で雪崩対策が必要になることから冬期間は通行止めになります。通年の全線開通の時期は今後精査を進めるということです。
