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2モーターのAWDは、646psと904Nmを発生

3月25日、東京都品川区のキャデラック品川/シボレー品川ショールームにおいて、キャデラック初の電気自動車『リリック(LYRIQ)V』のメディア発表会が開催された。

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会場にはラディアントレッド・ティントコートという鮮やかな赤いボディカラーのリリックVが展示され、発表会のMCはアナウンサーでありモータージャーナリストでもある安東弘樹氏が務めた。


キャデラック・リリックVは期間限定で、予約注文による受注生産方式。    ゼネラルモーターズ・ジャパン

まずは、ゼネラルモーターズ・ジャパンの若松格代表取締役社長がリリックVの概要をプレゼン。

キャデラック初の電気自動車として、昨年3月に日本へ導入されたリリック。今回『キャデラック史上最速モデル』として登場したリリックVだが、『Vシリーズ』とはキャデラックのパフォーマンスサブブランドとなる。2004年に登場したCTS-Vから連綿と続く、GMのパフォーマンスとイノベーションを象徴するモデルだ。

駆動方式は前後にモーターを搭載したAWDで、システム総合の最高出力は646ps、最大トルクは904Nmを発生する。

クローズドコースなら0-96km/h加速は3.3秒

ドライブモードは『ツアー』、『スポーツ』、『スノー/アイス』に、好みの設定ができる『マイモード』、そしてリリックV専用の『Vモード』を備える。

Vモードはカスタマイズが可能で、ステアリングホイールのVボタンを2度押すと『コンペティティブ』モードになり、一時的に駆動出力をオーバーライドする。さらに長押しすると『ヴェロシティマックス』モードとなり、ローンチコントロールも利用できる。


『ヴェロシティマックス』での0-96km/h加速は3.3秒を達成する。    ゼネラルモーターズ・ジャパン

また、『ヴェロシティマックス』モードでの0-96km/h加速は3.3秒を達成するが、こちらと『コンペティティブ』モードは、クローズドコースでのみ使用可能となる。

そのハイパフォーマンスに対応すべく、足まわりは専用にチューンされたマルチリンク式サスペンションを採用。フロントにはブレンボ製の6ピストンパフォーマンスキャリパーを標準装備し、ストッピングパワーも高めている。

また回生ブレーキには『バリアブル・リジェン・オンデマンド』を採用し、パドル操作だけで完全停止までコントロールできる。

室内空間は、キャデラックの伝統である高性能と快適性の両立を、最先端のテクノロジーと高品質なインテリアで体現している。3mを超えるロングホイールベースによるゆとりあるラグジュアリーな室内空間は、リリックの洗練されたインテリアを受け継ぐ。

インパネは対角33インチという大型のLEDディスプレイを搭載。Vシリーズ専用の表示で、必要な情報を順次にドライバーに届ける。

ステアリングホイール中央のVバッジ、赤く輝くVモードボタン、アルミ製パドルなど、細部までVシリーズらしい演出が施されている。快適性とホールド性を両立したナッパレザー製のシートには『V』ロゴが入れられている。オーディオは23スピーカーのAKG製だ。

グーグル・ビルトインで常にインターネットと接続

エクステリアでは、ローダウンされたフォルムに22インチの大径ホイールが際立つ。

長いフロントフードからルーフラインへと流れる美しいサイドシルエットはリリックと共通だが、専用のフロントフェシアやサイドロッカーのデザインが、スポーティさと洗練を高い次元で融合。そしてダークカラーの専用リバースリムホイールとブラックのルーフを標準装備して、全体の印象を引き締めている。


グーグル・ビルトインを搭載し、クルマは常にインターネットと接続される。    ゼネラルモーターズ・ジャパン

また、グーグル・ビルトインを搭載し、クルマは常にインターネットと接続され、必要なデータ通信は新車から8年間無償で利用できる。『マイキャデラック』アプリを使えば、クルマの状態をスマートフォンから確認もできる。

このグーグル・ビルトインは4月1日以降に販売されるリリック・スポーツにも搭載され、既に納車済みの車両も後日無償アップデートで対応する予定だ。

キャデラック・リリックVは、3月25日から6月21日までの期間限定で、予約注文による受注生産方式となる。ステアリング位置は右のみ。

ボディカラーは、前述のラディアントレッド・ティントコートをはじめ、ステラーブラック・メタリック、アージェントシルバー・メタリック、バイブランドホワイト・トライコート、エメラルドレイク・メタリックの5色を設定。

車両価格は1890万円。デリバリーは、来年初頭からを予定している。

キャデラック・リリックVのスペック

全長×全幅×全高:5005×1985×1640mm
ホイールベース:3085mm
車両重量:2680kg
モーター:交流同期電動機×2
最高出力:475kW(646馬力)
最大トルク:904Nm
バッテリー総電力量:95.7kWh
WLTPモード航続距離:471km
駆動方式:4WD
タイヤサイズ:275/40R22
価格:1890万円


キャデラック・リリックV、価格は1890万円となる。    ゼネラルモーターズ・ジャパン

レース活動による知見を活かしたクルマを作るGM

今回の発表会には、ゼネラルモーターズ(GM)パフォーマンス&モータースポーツコマーシャルオペレーションズのバイスプレジデントであるジム・キャンベル氏も登壇し、GMとモータースポーツとの関わりや、この週末に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GPに向けてキャデラックF1について語った。

GMはモータースポーツにおいても長い歴史とヘリテージがあり、現在も多くのモータースポーツに関与している。2025年はキャデラックとシボレーで114勝を上げ、8つのドライバーズチャンピオンシップと4つのマニュファクチャラーズタイトルを獲得。


キャデラックF1について語るゼネラルモーターズのジム・キャンベル氏。    篠原政明

レース活動による知見を活かしたクルマ作りも行い、最近ではAIも活用。また、モータースポーツ活動はエンジニアを鍛えるのにも最適だとし、「勝利することがブランドのイメージを高め、販売促進にも繋がる。そして何よりもGMはモータースポーツを愛している」と表明。

今シーズンからキャデラックはF1に参戦しているが、2025年3月にエントリーが認められるまでに3年半かかったという。初戦のオーストラリア、第2戦の上海ともまずまずの成績を収めたが、F1はテクノロジーの闘いの場。今シーズンはどのGPでもしっかりと学び取って進歩することを目標としている。

F1に参戦できることは大きな誇りであり、傲慢にならず中庸の精神でやっていかなければならないと語るキャンベル氏。初めて鈴鹿サーキットを走る、キャデラックF1の健闘に期待したい。