Intelは3月25日(米国時間)、「Core Ultra Series 3」のvPro版を発表した。同社最先端の半導体プロセスである「Intel 18A」で製造されるPanther Lakeベースのモバイルプロセッサだ。法人向けデバイスにおいて、ノートPCから高度なワークステーションまで幅広くカバーするとしている。提供開始は2026年3月31日から。

「Core Ultra Series 3」のvPro版が登場。Intel 18Aで初のvProプロセッサ

従来モデルをより大規模にした新GPU「Arc Pro B70」と「Arc Pro B65」も

vProは、高度なセキュリティ、AIによる管理機能、簡単なデバイス管理といった機能をサポートする法人向けプラットフォーム。Panther Lakeベースの今回の新製品では、処理能力と電力効率、内蔵AIアクセラレーションが大幅に強化され、4年前のPCと比較すると、シングル/マルチ性能が30%以上高速化し、グラフィックス性能は最大80%向上、AI性能は最大4倍まで引き上げられているという。

Core Ultra Series 3は高いAI性能と電力効率が特徴

4年前のPCと比較した場合の性能アップ率をまとめたもの

vPro機能も強化しており、セキュリティ面では、BitLockerに対応したIntel Total Storage Encryptionと、Intel Threat Detection Technology (DTECT)によるAIベースのリアルタイム脅威検出機能を追加。AI分析でデバイスの問題の予測・診断・解決を自動化し、ダウンタイムを削減できる「Device IQ」も備えた。ほか、Microsoft Intuneと統合され、インフラ不要で導入でき、帯域外管理と災害復旧の簡素化が可能となるデバイス管理機能「Intel vPro Fleet Services」なども利用できる。

Core Ultra Series 3 vProの特徴

今回のvProで追加または強化されたセキュリティ機能

デバイスの問題によるダウンタイムをAI分析で削減できるDevice IQ

世界的なトラブル時などにも備えるvPro Fleet Services

ラインナップは9モデル。各モデルのスペックは以下の表のとおり。

Core Ultra Series 3 vProのモデル&スペック一覧

○プロ向けグラフィックスおよびAI推論向けのArc Pro BシリーズGPU

Intelは同日、新たなワークステーション向けハイエンドGPU「Intel Arc Pro B70」と「同B65」。ならびにワークステーション向けプロセッサ「Intel Xeon 600」も発表している。Arc Pro B70とXeon 600は本日より提供。Arc Pro B65は4月中旬に提供予定だ。

「Intel Arc Pro B70」と「Intel Arc Pro B65」

ワークステーション向けプロセッサ「Intel Xeon 600」

特にArc Pro B70は、Arc Bシリーズで最大規模となる32基のXeコアを搭載している。VRAMは容量32GB。クリエイティブ用途からAI開発まで、高性能かつ優れたコストパフォーマンスをうたっている。なお、Arc Pro B70の参考価格は約949ドル。

Arc Pro B70は32基のXeコアでArc Bシリーズの最高性能を塗り替える。B65もVRAM 32GBでAI用途を意識したスペック

Arc Pro B70とArc Pro B60の性能比較グラフ

マルチGPUに対応。低いコストで高い性能が得られるとアピール

Intel Arc Pro B70と同B65のスペックは以下の表の通り。

Arc Pro B70とArc Pro B60のスペック一覧