ウェブブラウザ「Firefox 149」の正式版が公開されました。事前にアナウンスのあった分割ビューやタブノートが利用できるようになりました。また機能的な更新とは別に新たなマスコット「Kit」が公開されており、既に随所に登場しています。

Firefox 149.0, See All New Features, Updates and Fixes

https://www.firefox.com/en-US/firefox/149.0/releasenotes/

◆分割ビューの実装

1つのウィンドウで2つのページを並べて表示できる「分割ビュー」機能が実装されました。分割ビューを利用するにはタブを1つ選択して右クリックすると表示されるコンテキストメニューから「分割ビューを追加」を選択します。



もしくはタブを2つ選択して右クリックすると表示されるコンテキストメニューから「分割ビューで開く」を選択するのでもOK。



分割ビューが表示され「分割ビューに追加するタブを選択してください」表示の下に対象タブのタイトルが一覧表示されるので、タイトルを選択します。



タブを表示した分割ビューの様子はこんな感じ。



使い終わった分割ビューを閉じるには、分割ビューに表示しているタブを選択して右クリックし、コンテキストメニューから「分割ビューを終了」を選択します。



◆内蔵VPN

無料で使える内蔵VPNが実装され、利用することにより公衆Wi-Fi利用時や機密情報の検索時にIPアドレスを隠ぺいしプライバシーやセキュリティを保護できるようになります。VPNを利用するにはサインインして有効化する必要があり、また月間50GBのデータ制限があります。なお内蔵VPNは段階的にリリースされる予定となっており、今回の更新で利用可能となるのはアメリカ・イギリス・ドイツ・フランスです。



◆悪意あるサイトからの通知ブロック

SafeBrowsingが悪意のあると判断したウェブサイトからの通知を自動的にブロックし、恒久的にパーミッションを無効化するようになります。

◆共有ボタンの追加

共有ボタンをツールバーに追加でき、WindowsまたはmacOSのシステム共有オプションで現在のタブを簡単に共有できるようになります。共有ボタンを追加するにはまず画面右上の「≡」アイコンをクリックして表示されるハンバーガーメニューより「その他のツール」を選択します。



表示されるサブメニューより「ツールバーをカスタマイズ」を選択します。



「オーバーフローメニュー」画面が表示されるので「共有」を見つけます。



「共有」をドラッグしてツールバーもしくはオーバーフローメニューの任意の位置にドロップします。



ブラウザのメイン画面に戻るとドロップした位置に「共有」ボタンが表示されています。



◆タブノート機能の実装

ウェブページに短いメモを添付できる機能がFirefox Labs経由で利用可能になりました。タブノートを有効化するにはまず画面右上の「≡」アイコンをクリックして表示されるハンバーガーメニューより「設定」を選択します。



設定画面が表示されたら左のメニューより「Firefox Labs」を選択し、「タブノート」にチェックを入れます。



タブノートが有効されている状態でタブを右クリックし、表示されるコンテキストメニューから「ノートを追加」を選択します。



「ノートを追加」ポップアップが表示されるので自由なテキストを入力し、「保存」ボタンをクリックするとタブノードを設定できます。



タブノートが設定されているとタブに付箋アイコンが表示され、マウスポインターをホバーすると設定されたタブノートがポップアップ表示されます。



タブノートが設定されているタブを右クリックして表示されるコンテキストメニューには「ノートを更新」という項目が表示され、選択すると「ノートを編集」「ノートを削除」のサブメニューが表示されます。



◆TrustPanel

プライバシーパネルとセキュリティパネルが統合され、現在のページのプライバシーとセキュリティ設定を1か所で確認できるようになりました。アドレスバーの左にある盾のアイコンをクリックするとTrustPanelがポップアップ表示されます。



◆エラーページの刷新

エラーページのデザインが更新され、問題がより明確に表示されるようになりました。



◆その他の更新

・PDFファイルの読み込み速度向上

・住所自動入力:オーストラリア・インド・イタリア・ポーランド・オーストリアで有効に

・オンデバイス翻訳:ボスニア語・ノルウェー語(ブークモール)・セルビア語・タイ語が追加、クロアチア語の翻訳精度工場

・PDFファイルから画像を直接ダウンロードできるように

・不安定なネットワーク環境下におけるHTTP/3のアップロードパフォーマンスの堅牢性が向上

・セキュリティ強化:親プロセスにロードできるJavaScriptファイルの要件が厳格化

・Linux:デフォルトのファイルピッカーをXDGポータルファイル選択ダイアログに変更

・Windows:使用するジオロケーションAPIをWindows.Devices.Geolocationに変更

・Storage Inspector:現在選択されているストレージのエントリをすべて削除するボタンをツールバーに追加

・Computed View:各CSS宣言に関連する計算値の横に、Rules Viewにジャンプするためのアイコンを表示

・showPicker():テキストベースの<input>要素と<datalist>をサポート

・shape-outsideプロパティ:xywh()・rect()が使用可能に

・CSS:font-familyのmath値をサポート

・HTML属性:popover="hint"をサポート

・メディア要素疑似クラス::playing・:pausedなどが有効に

・HTMLMediaElement.captureStream() APIが本来の仕様に準拠

・Android:バックボタンによるポップオーバーとダイアログのクローズに対応

・新しいReporting APIの導入

また、Firefox 149には46件のセキュリティバグフィックスが含まれています。

なお、次期メジャー版となる「Firefox 150」は現地時間の2026年4月21日(火)にリリース予定です。