Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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駅のホームで、だしの香りが食欲をそそる“駅そば”。この“駅そば”が年々減少しています。密着してみると、コスパ、タイパに優れ、魅力があふれていました。

おいしそうにそばをすする人。そこは…電車が行きかう駅のホーム。

早い!うまい!安い!の三拍子がそろった昭和スタイルの“駅そば”。しかし、そこを取り巻く環境は今激変しているといいます。

ここ最近では徐々に店舗数がいくつか減ってきているのが現状です。

生活スタイルの変化や従業員の不足などにより全国的に“駅そば”が年々減少しているのです。

しかし、そんな大変な状況の駅そばに密着してみると、今もコスパやタイパに魅力を感じ利用しているたくさんの人の姿が。

静岡駅ホームの店には全国からやって来た“駅そば”ファンの姿も。

(大阪から来た利用客)
「新幹線から入場券を買って、いつも食べにくる。実はきのうも来てました」

岡山から来たという人は。

(岡山から来た利用客)
「ネットで調べてきた。話題になってますよ。結構」

わざわざ食べに来たくなるその話題の一杯とは?

そして、沼津駅には戦後まもなく開業した歴史ある“駅そば”が…。その味にお客さんは…。

(利用客)
「甘じょっぱくておいしい、昔ながらの」

そんな静岡県内の駅そばを盛り上げようと、今、お得に楽しめるイベントも開催中なんです。その名も「駅そばスクラッチ」。大盛り無料やトッピング無料になる特典がゲットできるんです。

「every.Life」は、駅のホームでホッとする至福の時間を再発見。コスパ・タイパ最強の“駅そば”の魅力に迫ります。

全国からファンがやってくる大人気の“駅そば”が県内にあります。

それがあるのが…静岡駅。在来線の上りホームにある創業60年の「富士見そば」です。

定番のかけそばは、なんと370円の安さ。この店の魅力をお客さんに聞いてみると…。

(利用客)
「おいしくて軽く食べられて、すぐ出てくる」

“駅そば”の魅力のひとつが“提供スピード”。ここでは、かけそば1杯を注文から45秒ほどで提供。これなら電車の待ち時間でも素早く食べられ時間が効率的に使えタイパ最強です。中には、遠方からわざわざこの店の「そば」を食べに来る人も…。

(利用客)
「ここのそばが大好きなので、今、大阪なんですけど、2か月に1回くらい来るんですけど、その時は必ず入場券を買って食べにくる。実はきのうも来てました。それぐいらい好き」

人気の秘密はかつお節でだしを取ったつゆ。なんと、店でもかつお節をさらに追加していて、ファンを虜にする香り高いつゆになるそうです。

富士見そばの魅力は、味だけではなくそのメニューの豊富さも。その中には全国的に話題となっているメニューも。

(利用客)
「ネットで調べてきた。話題になってますよ。結構おいしかったですよ。チーズそば、なかなか岡山では食べられない。ここでしか食べられない」

その「チーズそば」がこれ。揚げ玉が入ったそばに、たっぷりのモッツァレラチーズをのせた一杯。ミスマッチとも思えるそばとチーズの組み合わせ。どのように誕生したのか聞いてみると…。

(富士見そば 松永 町子さん)
「女性や若い人が少なかったので、何かうけるメニューはないかと…みんなで相談しまして、やっぱりチーズなんて珍しいし、若い人はチーズが好き。それでちょっとやってみたら当たりました」

「チーズそば」ができるまでは女性客が1日1人か2人でしたが、「チーズそば」誕生後は1日10人以上訪れるようになり大ヒット。

(富士見そば 松永 町子さん)
「チーズとそばってミスマッチだと思われているけど結構合う。今は女性や若い人関係なしに誰でも食べてくれるようになった」

ところで、“駅そば”の歴史は古く、明治時代に誕生し、高度経済成長期には忙しいビジネスパーソンや旅行客の需要にマッチしたため一気に全国へと広がったといわれています。

しかし、最近では減少を続けていて、10年前には静岡県内に10店舗ありましたが、2026年までに3店舗が閉店しています。

そんな中“駅そば”文化を残そうと始まったイベントが「駅そばスクラッチ」。店にあるQRコードから簡単な情報を入れるだけで、大盛りやトッピングが無料のクーポンをゲットできるんです。静岡県内5駅にある“駅そば”7店舗で来週3月27日・金曜日まで開催しています

(JR東海 白石 陽菜さん)
「これまで利用したことがない人もタイパやコスパに優れたお店だと感じてもらって、今後もぜひたくさん利用いただきたい」

実施店舗のひとつが、沼津駅の在来線ホームにある「桃中軒」。戦後まもなく開業したという歴史ある“駅そば”店です。

ここのかけそばも1杯380円ととってもリーズナブル。創業当時から受け継がれてきた秘伝のレシピで作られたつゆに、そばには珍しいなるとがのっていて、虜になる人が多い一杯です。

(利用客)
「甘じょっぱくておいしい、昔ながらの」

一番人気の「海老と野菜のかき揚げそば」は、ここならではのある特徴があるんです。

調理場をのぞいていると…。なんと!かき揚げをつゆが入ったずん胴の中に!?そして、つゆと一緒にどんぶりへ。サクサクが売りのかき揚げをなぜつゆの中に?

(桃中軒 梶原 幸和さん)
「冷たいより温かいほうがいいだろうと、スタッフによってはつゆを先に入れて後からかき揚げを乗せる人もいます」
Q.スタッフによって違うんですか?
「そうです」

つゆに浸してから出すスタイルは梶原さんのこだわり。かき揚げを温め直す設備が整っていないため、温かいつゆに入れることでおいしいかき揚げを食べてもらいたいという、“駅そば”だからこそ生まれたおもてなしだったのです。

全国各地の“駅そば”を食べてきたというお客さんは…。

(横浜から来た利用客)
「かきあげっていうと、いろいろな中身があるけど、海老が入っててさすが沼津」

その一方で、数を減らす“駅そば”に寂しさも感じるそうで…。

(横浜から来た利用客)
「あちこち結構なくなっているところもあるよね。寂しいよね」

(利用客)
「こういう駅の立ち食いそばって、新しくできることはないと思うので、当たり前にあるうちに日常の中で当たり前に楽しみたい」

早い、うまい、安い…はもちろん、令和の“駅そば”には魅力がいっぱい。意外なメニューとホームで食べるレア体験を、一度試してみてはいかがですか?