往年の「ブルドッグ」風な「スーパーワン」

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軽自動車規格を超えた「新たなホットハッチ」

 2025年10月に開催の「ジャパンモビリティショー2025」に突如として展示された、ホンダの新たなBEV(バッテリー電気自動車)である「Super-ONE(スーパーワン) プロトタイプ」。
 
 これはすでに販売されている軽BEVの「N-ONE e:」をベースにワイド化や高出力化を果たしたモデルとなっており、新たなBEVの楽しみ方を提案する1台として、登場が待ち遠しいものとなっています。

 そんなスーパーワンですが、そのスタイルから往年の「ブルドッグの再来」とも言われています。

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 “ブルドッグ”とは、かつてホンダが販売していたコンパクトカー「シティ」の初代モデルのうち、1983年10月に追加された「シティ ターボII」で、このモデル由来となっているのです。

 もともと背の高いスタイルで1981年11月に登場したシティは、コンパクトなボディサイズながら広い室内空間を実現し、「トールボーイ」の愛称でも親しまれていました。

 その後、1982年9月にはターボエンジンを搭載した「シティターボ」が登場しますが、このターボエンジンにインタークーラーを追加してより高出力なものとしたタイミングで、ブリスターフェンダーによるワイドトレッド化を施し、コーナリング性能も高めたのがシティ ターボIIです。

 シティ ターボIIは、もともと可愛らしい印象だったシティに、ワイルドな印象を与えるブリスターフェンダーをプラスし、さらにエアロ形状のバンパーや大型のボンネットバルジを装着したことでアグレッシブな印象をプラスしています。

 新型スーパーワンもまさにこれと同じで、可愛らしい「N-ONE(およびN-ONE e:)」をベースにしながらも、ブリスターフェンダーなどで武装したことで、より走りの良さを想起させるスタイルに昇華しているのです。

 詳細については明らかになっていませんが、スーパーワンもワイド化されたフェンダーに合わせてトレッドが拡大されているため、足回りなども専用のジオメトリーのものが採用されている可能性は高いといえます。

 パワートレインについても、軽自動車枠を超えたことで64psの自主規制値を気にすることなく出力を高めることができ、専用に開発された「BOOSTモード」を選択することで、一時的に出力を拡大することができるギミックも与えられているとのこと。

 またBEVでありながら、有段変速機を備えたエンジン車のようなサウンドと変速フィーリングを演出する「アクティブサウンドコントロールシステム」と、仮想有段シフト制御も搭載。

 BEVだからとはいえ「エコ一辺倒」ではなく、走りを積極的に楽しめるホットハッチに仕上げられているようです。

 すでに先行情報サイトも公開され、2026年中の発売が予定されているとのことなので、環境が許すユーザーはぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。