大阪・梅田の国道で11日、下水道工事の立坑と呼ばれる巨大なパイプが突き出しているのが見つかった。立坑の周りに近畿地方整備局や大阪市の職員らが集まって調査が進められている。

【映像】突如出現した“高さ13mの巨大パイプ”(動画あり)

 ニュース番組『わたしとニュース』では、この騒動を取り上げ、OTEMOTO創刊編集長の小林明子氏とともに日本の地下空間におけるインフラの現状と課題について考えた。

■突如出現した“巨大パイプ”の衝撃…日常の道路で起きる異常事態

 立坑は一時、およそ13メートルの高さまで突き出ていたが、消防が立坑に穴を開け水を入れたことで、現在は1.6メートルほどまで沈んだ。

 ただ、立坑の周辺や上を通る新御堂筋では通行止めが続いていて、大阪市建設局によれば、今のところ規制解除の見通しは立っていないという。大阪市は、新大阪駅より南に侵入する際は大きく迂回するよう呼び掛けている。

 現場では、一昨年から下水道工事浸水対策として雨水貯留施設の設置工事が行われており、下水管をつなぐ工事のための立杭があった。水を抜く作業を行ったところ、パイプ自体がせり上がってきたという。

 この事態に小林氏は「高架にぶつかりそうだった。非常に驚いたが、一方で1年前の埼玉・八潮の道路陥没の事故を思い出して、当たり前に通っている道路でこんなことが起きるなんて…」と、過去の事故と重ね合わせて危機感を示した。

■政府は「道路版MRI」や「地下のレントゲン開発」など進行中

 国土交通省の「道路地下空間利用のあり方等検討委員会」の資料を見ると、ガス管路が9割、地下鉄の約8割が道路の地下空間を利用しているなど、様々なものが張り巡らされていることがわかる。

 これを受けて小林氏は「インフラはあって当たり前、日常で作動されていて当たり前なので、実際どこにあって、どういう風に運用されているのかは普段あまり意識していない」と驚きを口にした。

 政府は、八潮の道路陥没事故もあり、地下空間について問題視していたとして、今後様々な取り組みが行われるという。現在、道路版のMRIやレントゲンの研究開発も進められているという。

 こうした状況に小林氏は次のように課題を指摘する。「ピンポイントで老朽化しているかどうかを点検するだけでなく、どこに何があるのか。例えばこの部分はいろいろなものが通っているとか、含めて調べた方が良いのではないか。今からMRIをするということだが、今が現在は、地下の情報が整理されていないのかもしれない」。

(『わたしとニュース』より)