プレストン・ライオンズFCのMF須藤直輝が1日、(ナショナル・プレミアリーグ・ビクトリア/オーストラリア2部相当)のメルボルン・シティリザーブチーム戦で加入後初先発を飾った。相手選手の悪質なファウルで頭部から流血するアクシデントにも見舞われたが、3-0で勝利を収めた。

 須藤は昌平高で10番を背負って高卒で鹿島アントラーズに加入するも、昨季限りで契約満了となり今季からプレストン・ライオンズFCに加入。前節途中出場でデビューを飾っていた。

 続く今節は加入後初スタメンとなった須藤。前半25分、サイドで両チームの選手が競り合ってこぼれたボールを拾ってドリブルで前進しようとした。すると直前のプレーで競り合っていた相手DFベシアン・クツルシが須藤に体を寄せたのち、両手で突き飛ばす悪質なプレーで無理やりドリブルを止めた。突き飛ばされた須藤はタッチライン際ベンチ前に設置されていたタブレットと、それを置く台に頭から激しく衝突。プレストン・ライオンズFC側のベンチだったため控え選手やコーチ陣が一斉に飛び出してクツルシと対立し、乱闘騒ぎに発展した。

 そのなかで須藤は右側頭部付近から流血し、顔面が血だらけになる様子があった。主審は一連のプレーをめぐって乱闘騒ぎに加わったプレストン・ライオンズFCの選手にイエローカードを提示しつつ、クツルシにはレッドカードを提示。メルボルン・Cの他の選手は須藤を気遣う様子もあった。須藤はバンテージを頭に巻くことになったが、そのままフル出場して完封勝利に貢献している。

 退場したクツルシは前日に17歳の誕生日を迎えたばかりで、昨年はU-17オーストラリア代表としてU17アジアカップの日本戦でフル出場していた。すでにクラブ最年少でのトップチームリーグデビューも飾るなど将来有望の選手で、今季のAFCチャンピオンズリーグエリートでは4試合に出場した。現地メディア『フットボール360』は「乱闘を引き起こした」、『ESPN』は「強烈なファウルをした」とクツルシのプレーを伝えている。