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えっ、また? 2カ月前に値上げしたばかりなのに…。

ものづくりの定番ボードコンピューター「Raspberry Pi」に、またもや値上げの波が押し寄せています。

Raspberry Pi 5の価格が2月2日から再度引き上げられ、最上位の16GBモデルは60ドルアップ、ついに205ドル(約3万円)に到達してしまいました。

問題の根っこにあるのは、世界的なRAM不足です。スマートフォンからデータセンターまで、あらゆるデバイスがメモリを奪い合っている状況で、安定供給を維持してきたRaspberry Pi財団にとっても頭の痛い状況に…。

すべてのモデルが値上げされるわけではない

衝撃的なのはそのタイミングです。Raspberry Piは2025年12月、つまり2カ月前にも価格改定を実施したばかり。「まだ慣れないうちにまた?」というのがユーザーの正直な気持ちではないでしょうか。

ただし、今回の値上げは一律というわけではありません。2カ月前に発売されたRaspberry Pi 5の1GBモデル、Raspberry Pi 4の1GBモデル、そしてRaspberry Pi 400の価格は据え置き。さらに、Raspberry Pi 3やRaspberry Pi Zeroなどの旧製品も影響を受けません。

その理由は、在庫戦略にあります。Raspberry Pi財団のCEO、Eben Upton氏によると、これらのモデルで使用されているLPDDR2メモリについては「数年分の在庫を確保している」とのこと。メモリ市場の混乱を見越した先読みが、ここで活きた形です。

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「35ドルコンピューター」の理想を、可能な限り守ってきた

Raspberry Piといえば、かつては「35ドルで始められる」という手軽さが最大の魅力でした。教育現場や開発途上国での利用を想定した、民主的なコンピューティングの象徴です。

実はRaspberry Pi財団は、2021年10月まで創業以来1度も値上げをしたことがありませんでした。世界的な半導体不足が深刻化する中でも、エントリーモデルは常に35ドルという価格を維持し続けてきたのです。

2021年10月に史上初の値上げに踏み切った後も、他の多くの製品が大幅な価格改定ラッシュに見舞われる中、比較的抑制された価格設定を保ってきました。

今回の改定で、8GBモデルも80ドルから95ドルへと約19%上昇しました。ただ、冷静に考えれば…とはいえ依然として魅力的な価格帯です。もちろん用途次第なんですが、同じ予算を用意したって選択肢はかなり限られるわけです。

何よりもRaspberry Piならではの拡張性、コミュニティの豊富さ、教育リソースの充実度は、他では代えがたい価値ですよね。

「買い時」の見極めがますます難しく…

それでもこうした短期間での連続値上げは、新たなジレンマをもたらします。

「今買うべきか、それとも価格が落ち着くまで待つべきか」…もちろん待っていれば世界的な波に逆らえずに、さらに値上がりする可能性もあるわけで。「DRAM不足が解消されれば価格は下がる」という予想もある。

となると、まさに「必要なら今買う」というシンプルな判断基準に立ち返るしかないのかもしれません。

それでも選択肢が残されていること、旧モデルで十分なプロジェクトなら影響を受けないことには希望がありますね。いろいろと物価高な今だからこそ、Raspberry Piをいじってみるというのも良いきっかけだと思うんです。

Source: The Verge, Notebookcheck

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